くらし わたしたちのまちを守る手稲消防団

普段は、仕事や家事をこなしながら生活するまちの人々。
でも災害が発生すると、現場に駆けつけてまちを守るために活動します!
今月は、そんな“地域のヒーロー”手稲消防団について紹介します。

■普段はどんな活動をしているの?
災害に備え、日頃から消火や応急手当などのさまざまな訓練に取り組んでいます。また、地域の方への防災指導や救命指導、防火啓発活動、パトロールなども行っています。
団員は本部または4つの分団(中央、東、西、北)のいずれかに所属しています。

■災害が発生したときは?
火災発生時は消防隊の後方支援を行います。
大規模な地震や台風が発生した際は、消防団も最前線でさまざまな活動に従事します。

■消防団員ってボランティア?
消防団員は、非常勤特別職の地方公務員。災害時の出勤や日々の訓練など、消防団としての活動には報酬が支給されます。制服や装備の貸し出しや、万が一のけがの補償もあります。

■入団の条件は?
心身ともに健康な18歳以上の方で、手稲区に居住または勤務・通学する方なら誰でもOK!会社員や子育て中の方、学生など、さまざまな方が活躍しています。
女性団員も年々増えており、現在は35人が活躍中!

手稲消防団 山下(やました)団長
「訓練や研修は土日や平日の夕方など、団員が参加しやすいように配慮しています。それぞれの生活に合わせて、無理のない範囲で参加できます。」
「手稲消防団では現在、106人の団員が活動中!20歳~76歳まで幅広い年齢層の方が活躍していて、最も多いのは50代です。」

■現役消防団員に聞きました!
▽普段はバルーンアートの会社を経営
今年6月に入団した新人団員
中央分団 団員 佐々木 絵里沙(ささき えりさ)さん
・入団を決めた理由と、活動の印象は?
災害時に何もできない自分の無力さにモヤモヤしていて。何かできることはないかと考えていた時、消防団の活動を知り入団しました。想像以上に実践的で幅広い訓練に驚いています。

・どんな訓練があるんですか?
川の水を吸い上げて消火する、土砂に埋もれた人を救助するなど、実際の現場を想定した訓練を行っています。また、心肺蘇生法などの応急手当の訓練も行っています。

・活動への参加は大変ではありませんか?
普段の活動は、休みの日や夜間など自分の都合に合わせ参加することができます。活動に興味があれば、ぜひ参加してみてほしいです。

・消防団に入って一番良かったことは?
自分や家族を守る知識が身についたことです。万が一の時も落ち着いて行動できる自信がつきました。地域の方からの「ありがとう」も大きなやりがいです!

▽働く傍ら20年以上消防団で活躍
女性団員で構成される「チームハーツ」のリーダー
本部 副本部長 角田 友美(かくた ともみ)さん
・活動を始めたきっかけと、活動内容は?
消防団員の叔父から勧められたのがきっかけです。団員や地域への救命指導や、分団との連絡調整などの業務を行っています。

・仕事や家庭との両立は大変でしたか?
入団当初は子どもがまだ2歳と4歳でしたが、仲間のサポートのおかげで、無理のない範囲で参加できました。活動時は夫や叔母が子どもたちをみてくれて、「消防団だから、行って来るね」と言うと、子どもたちも理解してくれました。仲間と家族の協力に感謝しています。

・どんなときにやりがいを感じますか?
地域の方向けの救命講習などで、相手に「伝わった」と実感できる瞬間ですね。日頃の訓練が、誰かの役に立っているのが嬉しいです。

・消防団に入って一番良かったことは?
強い絆で結ばれた仲間ができたことです!仲間と一緒に和気あいあいと、楽しく活動しています。

■あなたも消防団員として活動しませんか?
興味のある方は、手稲消防署予防課【電話】681-2100まで気軽にご連絡ください!

手稲消防署からのお知らせは本紙P6もチェック