健康 高齢者のこころの健康づくり

年を重ねると、体の変化とともに心の変化も訪れます。「最近元気がない」「よく眠れない」「人と会うのがおっくうになった」などの変化は、加齢のせいと思われがちですが、実はうつ病や認知症のサインかもしれません。

■うつ病と認知症は似ているけれど違う!
▽うつ
・眠れない
・体がだるい
・食欲がない
・気分が落ち込む

▽認知症
・探し物をすることが増えた
・趣味や好きなことに関心が無くなった
・同じ話を何度もしてしまう
・体験そのものを忘れる

2項目以上当てはまる場合は相談機関にお問い合わせを!

認知症の初期症状としてうつ状態が現れることや、高齢者のうつ病が認知症のように見える「仮性認知症」という状態、さらには両方を併発しているケースもあります。

■自分や周りの人に違和感を感じたら、まず「相談」
自分や家族の様子がいつもと違うと感じたら、自己判断せずに、まずはかかりつけ医や専門の医療機関(精神科、心療内科、物忘れ外来など)に相談することが非常に重要です。早期に適切な診断を受けることが、本人や家族の負担を軽くすることにつながります。いきなり医療機関を受診するのはハードルが高いと感じる方は、まず下記の相談機関にお問い合わせください。

▽相談機関一覧
・手稲区第1地域包括支援センター(前田4-10)
担当地区:前田、新発寒、富丘、西宮の沢
【電話】695-8000

・手稲区第2地域包括支援センター(曙5-2)
担当地区:手稲、手稲鉄北、稲穂、金山、星置
【電話】686-7000

・保健福祉課保健支援係
【電話】681-2497(平日8時45分~17時15分)

■うつ病・認知症を予防するために
うつ病も認知症も、予防するには、ストレスを上手に発散させ、心身の休養を取ることが大切です。
自分に合ったセルフケア方法を見つけ、心の健康を維持しましょう。

▽適度な運動
散歩やジョギングなどの有酸素運動が効果的です。無理をしない程度の運動をしましょう。

▽バランスの取れた食生活
栄養バランスの他にも、摂取カロリーを守る、塩分を控える、間食や糖分を控ることも、予防につなえがります。

▽物の見方を工夫
ストレスがかかると、悪いところに目がいきがちになってしまいます。「自分ができること」「うまくいっていること」に目を向けてみましょう。

▽自分に合ったリラックス法
入浴や音楽鑑賞、親しい人との会話など、自分に合ったリラックス方法で、心と体の緊張をほぐしましょう。

▽睡眠時間の確保
睡眠には心身の疲労を回復する働きがあります。良い睡眠をとりましょう。

■スマイルオレンジチームに参加してみませんか?
▽スマイルオレンジチームって?
認知症の方や家族、地域の方が集まり、認知症について知ったり、認知症の方のやってみたい活動を実現する方法を考えたり、さまざまなことを行う場です。
週1~2回開催しており、話し合い、昔遊び、歌のほか、ボッチャなどの体を動かす活動もしています。
参加無料で、途中参加、途中退席OKです。

▽参加している人は?
・認知症の方や家族
・もの忘れが気になる方
・ボランティア(オレンジサポーター)
・地域の方

▽参加者の声
・予約をしなくても行ける気軽さがいい!
・何でも話せる雰囲気が楽!
・参加がきっかけで、人とのつながりが増えた!

興味がある方は、お住まいの地区を担当している地域包括支援センターに連絡を!
日程やイベント情報は電話やホームページでご確認ください。