くらし 《特集》雪と共生する安心安全な冬へ!

「生活道路除排雪の試験施工」を清田区全域を対象に実施します

■なぜ試験施工を行うの?
生活道路の排雪は平成4年からパートナーシップ排雪制度(PS排雪制度)により行われてきましたが、社会情勢の変化により、今さまざまな課題が見えてきました。
そこで、持続可能な除排雪を検討するため、本年度は清田区全域を対象とした「試験施工」を実施します。
※来年度、清田区の排雪が従来のPS排雪制度によって行われるか、試験施工を継続するかについては未定です

■除排雪の課題
・地域支払額の高騰
・町内会加入率の低下
・除雪従事者の担い手不足
・除排雪機械の老朽化
・生活道路の利用増加(宅配サービスなどの普及)
・暖冬によるザクザク路面対応

●従来(パートナーシップ排雪)
▽制度の特徴は…
・町内会などの申請団体ごとに排雪作業を実施
・申請のない地域は対象外
・昼間の施工

・課題
作業が早く進んだり、キャンセルが発生したりしても、他の申請団体に移れずに非効率となる場合がある

・作業イメージ
A町内会→B町内会→C町内会 の順番で実施

▽費用負担は…
地域支払額の負担あり
※道路幅10m未満の場合
(道路幅8mの場合) 道路幅6mを確保した排雪


●今冬(試験施工)
▽作業の特徴は…
・降雪や道路状況などに応じて道路ごとに排雪作業を実施
・申請は不要で全域が対象
・昼間または夜間の施工

・想定効果
申請不要・状況に応じた排雪作業により作業効率の向上を期待できる

・作業イメージ
町内会(A~D)の区別はせず、すべての作業を道路ごとに区切って実施

▽費用負担は…
全額を札幌市で負担
道路幅6~7割程度を排雪(従来よりも雪を多く残す)

■今冬の除排雪試験施工の3つのポイント
(1)対象地域は清田区全域です
※私道は対象外ですが、従来のパートナーシップ排雪制度を申請可能です

(2)費用は札幌市が負担します
札幌市の費用負担のみで排雪を実施します。今冬の試験施工において地域による費用負担は発生しません。

(3)生活道路の除雪作業は従来通り
生活道路の除雪作業(新雪の除雪やザクザク路面を解消する作業など)はこれまで通り行います。
※幹線道路においても従来通り実施します

試験施工後は、無作為に抽出した対象世帯へアンケート調査を予定していますので、ご協力をお願いします。
試験施工の作業方法やイメージは、「冬のくらしガイド」で紹介しています(P.5~6)

■近年の清田区の雪の状況
雪の多かった一昨年度に比べると、昨年度の降雪量は少なめでした。さらに、札幌市の1月の月平均気温は、札幌管区気象台における統計史上1位の高温でした。雪の降り方はさまざまであり、昔とは変わってきています。

・1日の降雪量と累計降雪量(清田区)

・11月上旬~3月下旬の平均気温(札幌管区気象台)

■安全な冬に向けて! 区民の皆さまへのお願い
安全に除排雪作業を行うためには、皆さま一人一人のご理解とご協力が不可欠です。地域全体で雪と共生し、安全・安心な冬を過ごすために、皆さまには引き続き冬のルールを守っていただくようお願いいたします。
・除排雪作業の妨げとなるため、路上駐車はおやめください。
・敷地内の雪は道路に出さないでください。
・ごみは前日の夜に出さず、収集日当日の朝8時30分までに出しましょう。

問合せ:
〔計画・制度全体について〕建設局雪対策室計画課【電話】211-2682
〔試験施工の作業について〕清田区土木部維持管理課【電話】888-2800