くらし 釧路市の財政状況および事務事業の見直しについて

釧路市ではこれまで、2010(平成22)年に策定した財政健全化推進プランに基づき、市民の皆さんのご理解とご協力のもと、行財政改革や第三セクター等改革推進債の償還を進めてきたことから、当時底をついていた基金(市の貯金)も一定程度積み立てられるなど、財政状況は少しずつ改善してきていました。
その中で、近年は子育て関連事業や高齢者福祉事業など必要なサービスの充実に努めてきましたが、物価や人件費の上昇に伴う各種経費の増加や税収の伸び悩みにより、市の財政状況は急激に悪化しておりこのまま手を打たなければ、将来世代にその影響が及んでしまいます。
ここでは、市の現在の財政状況をお知らせするとともに、これから財政状況を改善するための見直しをどのような観点で実施し、見直し後はどのような財政状況になる見込みかについて紹介いたします。
市民の皆さんには、見直しの結果により、さまざまな面でご負担をかけてしまうことも出てくると思われますが、釧路市がこの厳しい局面を乗り越え、必要な市民サービスを維持し、将来にわたって笑顔あふれる明るい都市に生まれ変わるため、市役所も私を先頭に職員一同一丸となって取り組んでまいりますので、ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
釧路市長 鶴間 秀典(つるま ひでのり)

■決算収支の推移
※表中の「R」は令和を示します。
R6はR5までと異なり、翌年度返還金※を含めると実質的に9億円の赤字となりました。

(単位…億円)

▽近年の決算とR6決算の比較イメージ

※翌年度返還金とは
例えば、近年では新型コロナワクチン接種事業は全額国のお金で事業を実施しました。
翌年度返還金とは、そのような事業で、最初は「概算で1億円必要なので1億円ください。」と国に申請したものが、最終的には7,000万円で足りたので、余った3,000万円を次の年に国に返還するといったものです。

■収支悪化の要因
◇歳出側の主な要因
・子育て関連事業や高齢者福祉事業などのサービスの充実による支出の増加。
・物価や人件費の上昇に伴う、施設管理費や各種委託料、工事請負費、職員費の増加。など

◇歳入側の主な要因
・市税や交付税などの歳入が歳出の増加と比べて小さい。
・施設管理費が増加しているが、施設使用料は据え置いている。など

このまま収支悪化が拡大すると、市政運営が成り立たなくなるため、事務事業の見直しに着手する必要があります。

■事務事業の見直し内容と目標
◇取り組み内容
以下の4つの項目について検討を行います。
(1)内部管理事務や業務の見直し・廃止
(2)事業の見直し・廃止
(3)公共施設の見直し・廃止
(4)歳入(自主財源)の確保

◇見直しの目標
赤字を回避するためには、2027(令和9)年度までに最低限16億円(一般財源ベース)の見直しが必要であるため、2026(令和8)年度予算にて8億円、2027(令和9)年度予算にてさらに8億円の合計16億円の見直しを目標とします。

■今後の財政収支試算
◇このまま何も見直しをしない場合

(単位…億円)

・差引収支の(△)は基金(貯金)で穴埋めしなければならず、このままでは現在119億円ある基金もR11で無くなり、赤字決算となります。釧路市の場合、累積赤字が約100億円を超えると「財政再生団体」となってしまいます。


事務事業の見直しに取り組むことにより…

◇事務事業の見直し後

(単位…億円)

基金を活用しつつ、事務事業の見直しに取り組むことで、R11決算においても赤字を回避できます。

問合先:市役所財政課
【電話】31-4512