- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道岩見沢市
- 広報紙名 : 広報いわみざわ 2025年11月号
岩見沢地方高等職業訓練校(岩見沢市職業訓練センター)は、技能士の国家資格取得を目指し、働く上で必要な知識と技能を習得する認定職業訓練校です。昭和56年から、土木・建築業者の従業員が仕事と両立しながら訓練を行い、技能の向上に取り組んでおり、従業員の社会的な評価の向上や事業の発展に貢献しています。
今月は、訓練科目数道内一の岩見沢地方高等職業訓練校の卒業生と講師の方に話を聞きました。
■卒業生
小林吉紀(こばやしよしのり)さん
(有)朝日塗装(7西11)
訓練歴:建築塗装科に令和5年度入校、令和6年度卒業
○現在、どんな仕事をしていますか?
一般住宅や工場、アパートなどの塗装をする仕事をしています。
○どんな授業でしたか?
座学では塗装の歴史や目的、いろいろな塗装の仕方などを学びました。実技の授業では、仕事でしていることや未経験の壁の模様付けなどを学びました。
○入校して良かったことは何ですか?
現場作業の際、職業訓練校で学んだ壁の模様付けを実践することがありました。事前の学びが生かされ作業がとても効率的に進み、学んでいて良かったと思いました。
実際に現場で使える技術や知識はもちろん、他にも資格の取得に向けた勉強もあるので、試験の時にも学んでいて良かったと思いました。
○入校を検討している方へメッセージをお願いします
職業訓練校の先生方は優しいです。コミュニケーションをたくさん取ってくれたおかげで授業を楽しく受けることができましたし、生徒同士も仲が良くて雰囲気が良かったです。何より自分の技能を高め知識を深める場所として、とても良い場所だと実感しました。ぜひ入校して学び、実際の現場で建築業界を盛り上げていきましょう!
■講師
藤沼尚広(ふじぬまなおひろ)さん
(株)ふじぬま(大和1-4)
代表取締役
指導歴:平成24年度から左官・タイル施工科の指導員
○授業では何を教えていますか?
左官・タイル施工科で技能士の国家資格2級の取得を目指し、座学や実技授業で基礎から応用技術まで幅広く教えています。左官・タイル施工科は、国で定められたカリキュラムに基づき、授業の内容や時間数などのスケジュールを組んでいます。
○どのような人が職業訓練校に入校しますか?
職業訓練校にはいろいろな人が入校します。初心者や技術の浅い若い人から、講師から見ても教えることがないようなレベルの高い人までさまざまです。仕事が少なくなる冬の間に技術の習得をするためであったり、感覚が鈍らないようにするためであったりと、理由もさまざまです。
私の会社からもこれまでに5人入校しました。入社したばかりの社員に〝こて〟に慣れてもらうためでしたが、しっかりと技能を磨いて帰ってきました。
○職業訓練校のメリットはどのようなところですか?
生徒同士の交流や講師と生徒の交流ができるところです。生徒同士の交流は、互いのモチベーションや技能の向上につながっていると思います。また、若い人のニーズを把握することはとても重要なので、雑談の中で世代を問わずに交流ができるのはありがたいです。
冬場の仕事が少なくなる時に学ぶ場所があることで、若手の技術を安定させることができ、経営者としても助かります。
■スキルアップしよう!令和8年度入校の受講生募集
対象:事業所に所属する従業員で、スキルアップを目指す方
募集学科:8学科(全科2年制)
・木造建築科
・左官・タイル施工科
・建築塗装科
・建築板金科
・配管科
・鉄筋コンクリート施工科
・建築設計科
・とび科
令和8年度の訓練期間:令和8年4月7日~令和9年3月25日までのうち78日間
※78日間のうち62日間を12月から3月に実施します。
訓練時間:午前8時50分~午後4時30分
場所:岩見沢地方高等職業訓練校(東町2-1)
定員:各科16人
費用:訓練生1人につき月額1,500円
※8割以上の訓練出席などの要件を満たすと助成金が支給されます。
「鉄筋コンクリート施工科は入校生が3人以上必要です」
申込・問合先:11月4日(火)から2月13日(金)までに、岩見沢地方職業訓練協会事務局(東町2-1)へ
【電話】23-8340
問合先:商工労政課商工労政係
【電話】35-4519
