くらし 特集 大丈夫?あなたのネットリテラシー(1)

誰もが簡単にインターネット(以下ネット)にアクセスできる現代。
ネットは使い方しだいで場所や時間を問わず、多くの人と交流し世界を広げられる一方で、匿名性を利用した誹謗(ひぼう)中傷など思わぬ事件に巻き込まれてしまうリスクもあります。
正しくネットを活用するため、今回の特集ではSNSを中心に正しい使い方や危険性について紹介します。

■主要なSNSの特徴
◇LINE
知り合いとの連絡などに使用される無料のコミュニケーションツール。
《!》投資詐欺や闇バイト、情報商材詐欺などLINEを悪用した詐欺が発生している。

◇X
旧Twitter。短文や画像、動画などを共有でき、つぶやくように簡単に投稿できる。拡散力が高い。
《!》拡散力が高いため、誤情報の拡散や炎上、不快な投稿への接触がある。

◇Instagram(インスタグラム)
画像・動画、ストーリーズやリール(短い動画)など多くの形式で投稿できる。
《!》写真の背景や映り込みなどから、個人の顔や場所などが特定される危険性がある。

■若い人に人気のSNS
◇TikTok
短い動画を撮影、編集し、投稿するSNS。「おすすめ」機能によって、フォロワー以外が投稿を見る機会があるため、フォロワーが少なくてもバズる可能性があるなど、拡散力が高い。若年層に人気。
《!》保存機能があるため、動画を保存し別のSNSに無断で投稿され、投稿者の意図しないところで拡散されるおそれがある。

◇BeReal(ビーリアル)
「ありのままの瞬間」をリアルタイムで共有するSNS。1日1回ランダムな時間に通知が届き、その通知から2分以内にフロントカメラ・バックカメラで撮影したものを加工なしで投稿する。多くのユーザーが10代から20代。
《!》画像加工できないため、意図しない他者の映り込みや、公共の場でのマナー違反などがある。また、位置情報が共有されるおそれがある。

■ネット関係用語解説
◇ネットリテラシー
ネット上の情報を正しく理解し、正しく判断・活用する能力のこと。

◇SNS
「ソーシャルネットワーキングサービス」の略。ネット上で人とつながり、情報共有するためのサービス全般。

◇炎上
ウェブ上の特定の対象に対し、批判が殺到し収まりがつかなさそうな状態。

◇バズる
ネットやSNS上で特定の情報や投稿が、短期間で爆発的に拡散され、話題になること。

◇鍵付きアカウント
通称「鍵アカ」。非公開状態にしているSNSのアカウントのこと。

◇デジタルタトゥー
ネット上に一度でも公開されたものは、削除しようとも半永久的に残り続けてしまう現象。

■こんな使い方してない?危険なSNSの使い方
◇誹謗中傷
・誹謗中傷とは何か
誹謗中傷とは、相手の悪口を言ったり、根拠のないうそを言ったりして他人の名誉を傷つけることです。
匿名だからといってSNSで誹謗中傷を行うと、開示請求され、刑事罰が科される可能性があります。

・誹謗中傷は人の命を奪う
ネット配信番組に出演していた女性に対し、毎日数百件もの誹謗中傷が投稿され、それを苦に自殺した事件があります。このように、誹謗中傷は人の命を奪うこともある加害行為です。
「みんなやっていた」「正義感からやった」「相手は有名人だし」という人もいますが、誹謗中傷はどんな理由があっても、許されるものではありません。SNSに投稿する際は、一度冷静に投稿内容を見つめ直す必要があります。

・誹謗中傷の例
名誉毀損:Aは会社でセクハラするクズ野郎らしいよ。
侮辱:Aは本当にバカなやつだよな。

◇情報拡散
・身内に向けて投稿したはずなのに…
SNSで、友人などの親しい人にしか公開されない設定で投稿したはずのものが、気付かない間に誰かがスクリーンショットなどをして公開アカウントで拡散されることもあります。
信用している人しかフォロー許可をしていないといっても、非常識な投稿をしてしまうのは、自分自身にとって大きなリスクとなります。
そして、一度広まってしまった情報は、デジタルタトゥーとして残るため消えることはありません。その投稿を元に個人情報が特定されてしまい、本人だけではなく、家族や友人にも迷惑がかかります。場合によっては、多額の損害賠償を請求されることもあり、たった1回の投稿で人生を棒に振る可能性すらあるのです。
SNSに投稿する際は、内容が不特定多数の人が見ることを前提に、適切なものであるかどうか確認するのはもちろんのこと、鍵付きアカウントだからといって、その場のノリで不適切な内容を投稿しないことが大切です。
また、相手の同意なしに投稿を別の場所に掲載する無断転載は犯罪です。

※詳細は本紙をご覧下さい。