- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道富良野市
- 広報紙名 : 広報ふらの 2025年6月号 No.765
日本人の死因の約半数はがんや心臓病、脳卒中などの生活習慣病が占めますが、このことは富良野市でも同様です。生活習慣病の発症には、生活習慣だけでなく遺伝など複数の要因が影響すると言われていますが、予防と早期発見のためには、特定健診やがん検診を定期的に受診することが重要です。
特定健診は40~74歳までの公的医療保険加入者全員を対象とした保健制度ですが、市の特定健診の受診率は、平成28年度の52・0%をピークに減少しています。特に新型コロナウイルス感染症が流行した令和元年度以降は受診を控える方も多く、受診率は46~47%台で推移していましたが、令和5年度の受診率は48・3%と少し回復傾向です。ただし、がん検診の受診率はコロナ禍以降も回復が見られず減少傾向が続いています。
みなさんは毎年、健診を受けていますか。
◆集団健診で特定健診を受診される方へ2つの特典
市の特定健診(集団健診)を受診される方を対象に昨年度に続き前心不全スクリーニングと、本年度新たに血管年齢測定(動脈硬化検査)を無償で実施します。
前心不全スクリーニングは症状がない心不全の前段階を発見するために血液検査で心不全マーカーを測定します。血管年齢測定は動脈硬化の進行度をわかりやすく数値化できる指標で、血圧脈波検査装置を使い動脈の硬さや、下肢動脈の詰まりの程度を調べます。
前心不全スクリーニングは富良野協会病院や京都大学と、血管年齢測定は旭川医科大学やフクダ電子(東京)と富良野市の産官学が連携し、富良野市民の健康の保持・増進、特定健診の受診率向上を推進するためのプロジェクトです。血管年齢測定を集団健診で実施することは道内初の試みでもあります。心不全の可能性や、血管年齢を知ることで、その後の生活習慣改善への意識が高まり、循環器疾患や下肢閉塞性動脈疾患の予防・早期発見、医療費適正化、健康寿命の延伸、ひいては「健幸都市ふらの」実現につながるものと期待できます。
◆特定健診・後期高齢者健診・若年者健診は無料です
7月と11月の集団健診では40~74歳までの国民健康保険加入者と生活保護受給者を対象にした特定健診、主に75歳以上の方が対象の後期高齢者健診、20~39歳までの市民を対象にした若年者健診をいずれも無料で実施しています。
74歳までは特定健診を受診していても、75歳を機に健診を卒業してしまう方が多くいます。人生100年時代を迎え、今の健康状態を長く維持するためにも、75歳を過ぎたらぜひ後期高齢者健診を受診しましょう。
◆健診結果を活用しましょう
健診はご自身の生活習慣病の発症リスクや総合的な健康状態を知るチャンスで、大切な情報源になります。そして食事や運動などの生活習慣を変えることでデータを改善し、病気の発症や重症化を予防できます。保健師・栄養士は健診結果から生活習慣の改善方法をご本人と一緒に考え、みなさんの健康づくりを応援します。
◆がん検診を受けましょう
集団健診では胃がん・肺がん・大腸がん・前立腺がん検診、肝炎ウイルス検査、エキノコックス症検査、ピロリ菌検査を同日に受けられます。
また、子宮・乳・大腸がん検診に、骨粗しょう症検診を加えた女性のためのがん検診も実施しています。
現在と将来の健康を守るために、年に一度の特定健診・がん検診をお役立てください。(健診の詳細は本紙P.4左のページを参照ください)
問合せ:保健医療課
【電話】39-2200
■富良野市が実施する集団健診(検診)の内容
◆集団健診(検診)
◇集団健診(検診)の日程
◇受けられる健診(検診)と料金
◆女性のための検診
◇女性のためのがん
◇女性のためのバス検診
〔お子さまをお連れの方へ〕
・健診(検診)会場内には、お子さまと一緒に入ることができます。
・診察のときなど、一時的にお子さまと離れなければならないときは、スタッフ(保健師など)がお預かりしますのでご安心ください。
◇検診の対象と料金
※市で行う子宮頸がん検診、乳がん検診は2年に1回、骨粗しょう症は5年に1回受診できます。
◆集団健診(検診)の申し込み
・集団健診(検診)を受診する場合は、事前に保健センターに申し込みください。
・申し込みの際は、氏名・住所・生年月日・電話番号・受診希望日を伝えてください。
※生活保護世帯・住民税非課税世帯の方は各種検診(前立腺がん検診・ピロリ菌検査除く)の料金が無料になりますので、申し込みの際にお申し出ください。
問合せ:保健医療課
【電話】39-2200
【FAX】39-2224
【E-mail】[email protected]
◇令和7年度健康カレンダー
各種健診についてはこちらをご覧ください。
※二次元コードは広報紙P.5をご覧ください。
問合せ:保健医療課
【電話】39-2200