子育て 【特集】子どもたちの豊かな学びと持続可能な地域づくりのために(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道恵庭市
- 広報紙名 : 広報えにわ 令和7年2月号
全国的に“人口減少”が深刻な社会問題となるなか、恵庭市は数少ない人口増加を続けるまちです。そのため、「子どもたちの声が消え、駅が閑散とし、店のシャッターが閉じられる……」といった風景は、今は想像しにくいと思います。しかし、人口減少の影響は、いつの日かこのまちにも訪れるかもしれません。市では、活力ある魅力的なまちであり続けるため、子どもたちを中心に地域と学校が連携して未来をつくる「地域学校協働活動(コミスク活動)」を推進しています。子どもたちに夢と希望を届ける未来のまちについて、一緒に考えてみませんか?
■コミスク活動とは?
コミスク(コミュニティ・スクール)とは、学校運営協議会を設置した学校のことで、平成16年に国によって制度化されました。この協議会では、保護者や地域住民、学校の先生などが集まり、「地域の子どもたちにどのように育ってほしいか」を話し合い、学校運営に地域の声を反映させています。
恵庭市内では、以前から「通学合宿」や「もちつき大会」、「放課後学習サポート」など、地域の皆さんが中心となって学校と協力した活動が行われてきました。現在も、恵庭市内のすべての小・中学校(全13校)に学校運営協議会を設置し、地域と学校が連携して子どもたちを育む環境の整備とコミスク活動を支援しています。
◇コミスク活動の推進体制イメージ
■住民・保護者の皆さんへ
コミスク活動を推進していくためには、住民や保護者の皆さんからの支援が欠かせません。ここでは、市内で取り組まれている住民や保護者の皆さんと連携したコミスク活動の一部を紹介します。皆さんの力が、地域全体の活力となります。子どもたちが安心して学び、成長できる環境を一緒に築いていきましょう。
◆地域や保護者の皆さんと連携したコミスク活動を紹介!
◇放課後学習サポート
コミスク委員を中心とした地域ボランティアにより、子どもたちの宿題や家庭学習などの学習支援を行っています。
◇みそづくり
食育活動の一環として取り組んでおり、みそづくりやそば打ちの講師はコミスク委員を中心とした地域の皆さんが行っています。
◇恵み野大もちつき大会
多世代の大人と子どもたちが、もちつきを通した交流を目的に年末に開催。参加者・支援者含め250人を超える住民が集い、交流を深めています。
◆地域の人の声
◇参加者みんなの笑顔がうれしい
手作りみその講師として、約40年活動しています。島松小では刺しゅう体験の支援者として長年関わってきました。あるとき、島松小の子どもたちに何かできないかと話し合い、「みそづくり」に挑戦することに。それ以来、年1回の活動を続け、今年度で15回目を迎えます。子どもたちは自分で作ったみそで調理したみそ汁を味わって「おいしい!」と喜んでいます。一緒に参加している保護者の皆さんもとても熱心で、てきてよかったと思いますね。今後も地域の皆さんと、手作りの楽しさやみその美味しさを伝えていきたいです。
◆保護者の声
◇コミスク活動は楽しい。だから続けられる
最初はいち保護者として、子どもの参加する「夏休み子ども教室」を見学していました。その後、「通学合宿」が恵み野憩の家で行われたとき、たまたま管理人を務めていたため、地域の皆さんと深く関わるようになり、気がつけば運営側に回っていました。職場が変わっても活動を続けており、子どもが卒業しても関わっていたいです。忙しい毎日ですが、地域の皆さんと一緒に活動することは楽しく、子どもたちや地域にも笑顔が広がっています。このように家庭、学校、地域がつながる場は貴重なので、ぜひ多くの人に参加してほしいですね。
◆恵み野小学校のコミスク活動が全国で表彰されます![NEWS]
恵み野小学校のコミスク活動が、令和6年度「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」に係る文部科学大臣表彰を受けることが決定しました。この表彰は、活動内容が他の模範と認められる団体に贈られます。2月末には東京で表彰式が行われます。20年以上にわたって活動を続けてこられた関係者の皆さん、おめでとうございます!
問合せ先:社会教育課
【電話】33-3131(内線1711)