くらし 人の森

●女子ソフトテニスの日本代表監督
・佐藤 英宣(さとう・ひでのぶ)さん
愛知県在住。北広島市出身。
中学生のとき先輩に誘われソフトテニスを始める。高校卒業後は働きながら選手兼監督として活躍し、現在は日本ソフトテニス連盟ナショナルチームで女子の監督を務めている。

◆アジア競技大会で全種目制覇を目指す
◇生まれ育った北広島での合宿
8月2日から10日まで、緑葉公園テニスコートで日本ソフトテニス連盟ナショナルチームの合宿が行われた。女子チームの監督を務める佐藤さんが北広島に住んでいたとき使用していたコートだ。「夏でも比較的涼しく、世界大会で使用するクレイコートがある場所を探した結果、ここが合宿地として選ばれ北広島との縁を感じています。実際に合宿を行ってみて気温が快適ですし、自然の中でテニスに集中できますね」と話す。

◇ソフトテニスで地域貢献も
合宿中は地域の方との交流も行う。8月3日には子どもたちを集めて、テニスの指導やサイン会、握手会などを開催した。「せっかくなので、地域の方々に日本代表の選手とふれあう機会になってもらえれば。選手の顔を覚えてもらうきっかけにと思い行っています」。

◇チームを勝利に導くために
ソフトテニスはダブルスが主流。佐藤さんは中学生の時から、ソフトテニス一筋だ。「ペアでお互いを尊敬し助け合って、点数を取ることがソフトテニスの醍醐味(だいごみ)です」。
監督として心掛けているのは、スタッフとの役割分担。「戦うのは選手なので、選手ファーストが基本ですね。コーチやトレーナー、カウンセラーなどスタッフ間での協力体制も大切にしています。選手一人一人に合った練習メニューを考えたり、心のケアを行ったりして、一人のアスリートを育てる。その集合体である日本代表が結果を残せるようにと思っています」。

◇今後の目標
9月13日から韓国の聞慶(ムンギョン)でアジアソフトテニス選手権大会が開催される。「まずは今年のアジア選手権で金メダル。来年は集大成の第20回アジア競技大会が名古屋市であります。
ここで全種目制覇することは、何がなんでも成し遂げたいですし、人生最大の目標ですね。その後は故郷の北広島に戻って地元に恩返しをしたいです。実業団を作ってその監督を務めることができたらと思っています」と抱負を語る。
世界大会で結果を残し、将来北広島のソフトテニス界を盛り上げてくれることを期待する。