健康 健診を受けて腎臓を守ろう

健診項目の血圧と尿たんぱくは、腎臓と関連があることをご存じですか。

◆腎臓ってどんな臓器?
腎臓は血液をろ過して尿を作る臓器です。尿には、老廃物や水分など血液の中のいらなくなったものが溶けて排出されます。本来、タンパク質などの栄養素が漏れ出てしまうことはありません。
健診で行う尿検査では、尿にタンパク質が漏れ出ていない状態を尿たんぱく(-)と表記し、漏れ出ている状態を尿たんぱく(±)や(+)、(++)と表記します。検査結果が(±)や(+)、(++)だった場合は栄養素が漏れ出ていて腎臓に異常が起きていることが疑われます。

◇血液がろ過されるイメージ
毛細血管の糸玉
*1つの腎臓に約100万個あります。糸玉に傷がつくとタンパク質が尿へ漏れ出ます。
(1)老廃物などが混じった血液
(2)ろ過により抽出された老廃物は、尿として体の外に排出
(3)ろ過されてきれいになった血液
※詳細は本紙をご覧ください。

◆血圧と尿たんぱくから腎臓の状態が分かる
市国保の特定健診の結果から、血圧が160/100mmHg以上と未満で尿たんぱく(+)以上の出現率を比べたところ、血圧が160/100mmHg以上の方が、多くなっていました。血圧が高いと、腎臓に異常が起きる可能性も高くなると考えられます。
また、血圧が160/100mmHg以上の方は年々増加傾向にあり、将来、腎臓に異常が起きる方の増加も心配されます。
尿にタンパク質が漏れ出る原因は、高血圧のほか、糖尿病やメタボリックシンドロームも関連があると分かっています。漏れ出ている状態が長く続くと、腎臓の機能をさらに低下させることにつながります。

◇尿たんぱく(+)以上の方の割合

◇血圧が160/100mmHg以上の方の割合

*いずれも市国保の特定健診の結果から

◆腎臓を守るために始めよう
市で行っている30歳代健診や特定健診、後期高齢者健診、勤務先の健康保険で行われる特定健診では、血圧と尿たんぱくの検査が必須項目になっています。自分の腎臓に異常が起きていないか確認するため、毎年健診を受けましょう。

◇自分の腎臓を知る学習会~健診結果を見ながら腎臓のことを学びませんか
対象:今までに腎機能が下がっていると言われたことがある方や尿たんぱくが(±)~(+++)で、健診や血液検査の結果通知を持っている方
日時・会場:
・11月4日(火)…団地住民センター
・11月11日(火)…西の里会館
いずれも13時~15時
内容:
・腎臓の働きや自分の腎臓の状態、自分の腎臓を守る方法についての全体学習
・個別相談
講師:H・N・メディック北広島院長 豊山貴之さん
定員:各回先着5人
持ち物:お薬手帳・飲んでいるサプリメントが分かる物(ある方のみ)
*事前に健診や血液検査の結果を提出してください。
申込み:10月15日までに健康推進課(【電話】内線1221)

問い合わせ:健康推進課
【電話】372-3311・内線1223)