- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道新篠津村
- 広報紙名 : ふれあいの里 新しのつ 令和7年6月号
■「メタボ予防」から「フレイル予防」へ
保健師
勝藤
昨年4月から国保医療係後期高齢担当となりました。後期高齢者医療に関する各種お手続きについて、お気軽にご相談ください。
さて、今月は「フレイル予防」について考えてみたいと思います。フレイルとは「加齢により筋力や心身の活力が低下した状態」のことで、フレイルを放置すると生活の質を落とすだけでなく、さまざまな合併症も引き起こす恐れがあります。ですが、適切な対策を行うことで、フレイルの進行を防ぎ元の健康な状態に戻ることができます。
〈こんな症状はありませんか?〉
・年間で体重が2~3kg減った
・(ここ2週間)わけもなく疲れた感じがする
・散歩などの運動を週1回以上していない
・以前に比べ、歩く速度が遅くなってきた
・握力の低下
※3つ以上あてはまれば「フレイル」の可能性があります。
〈フレイルを予防・改善するためのポイント〉
食事:肉や魚などのたんぱく質をしっかり食べる
運動:散歩など定期的に運動し体力を維持
社会参加:趣味の会や地域の集まりなど外出の機会を増やす
一般的には、高齢期になると食事量が減り栄養不足が心配されるため、1日3食しっかり食べることを意識して「メタボ予防」から「フレイル予防」に切り替えていくことが大切です。
一方で、本村の75歳以上の皆さんの健診結果を見ると、腹囲やBMI(肥満度)からメタボ傾向の方が多くなっています。食事の量に見合った活動量を確保することにより、メタボ予防、更にはフレイル予防となり、住み慣れた新篠津で、いつまでも健やかに過ごすことにつながっていきます。これからの季節は、体を動かすのに適した気候ですので、散歩やお出かけの機会を増やしてみてはいかがでしょうか。