くらし 【特集】地域の未来を切り拓く!2名の地域活性化起業人が仲間入り

町では、地域が抱える課題を解決し、持続可能な発展を目指すため、都市部の優れた人材を地方へ派遣する国の制度を活用した新たな取り組みをさらに拡大していきます!
令和6年度に地域活性化起業人に委嘱した北名さんに続き、今年度から2名の方を地域活性化起業人として委嘱しましたので、ご紹介します。

■地域活性化のさらなる一歩!~地域の魅力を”食”で発信~
新たな取り組みの拡大に向けた2人目として、令和7年4月8日(火)に、出村明弘(でむら あきひろ)さんに「地域活性化起業人(副業型)」の委嘱状を交付しました。
出村さんは、東京都在住で新規事業創出や企業再生支援、まちづくりの支援を行ってきた企画力あふれる“アイディアマン”です。
町では、出村さんを「まちの未来と人をつなぐ」人材として、「上ノ国町地域活性化起業人」に委嘱し、地域の経済課題の一つである「農水産物の販路拡大や加工品開発」を進めるため、町内事業者の協力のもと特産品開発を促進していきます。

◇町内視察で地元食材を調査!
農水産物の販路拡大を進めるため、4月9日(水)に出村さんたちは早速、町内の農業者や漁業者を視察しました。
実際に生産者の方たちの話を聴きながら、料理人として道内の食材に精通している全日本司厨士協会(※)北海道地方本部の舟橋さんと吉田さんが自分の舌で吟味していました。
町内を視察した感想として、「札幌では手に入らない良い食材が揃っている。大きさもあり、ぜひ料理に使ってみたい。」という声が挙がりました。
今後、5月15日(木)に全日本司厨士協会北海道地方本部の総会が札幌市で開催され、上ノ国産の食材を使った料理が提供される予定です。
この総会は、上ノ国町の食材の良さを多くの人に知ってもらう機会となります。
※主に洋料理に従事する人たちが、食育などの活動を行う団体です。

■地域活性化のさらなる一歩!~デジタルの力で地域を変える~
令和7年4月14日(月)には3人目の地域活性化起業人として東京都在住の八田寛紀(はったひろのり)さんを委嘱しました。
八田さんは大学在学中に起業後、ウェブ制作やマーケティング、企業合併・買収、新規事業立ち上げなどを手掛けてきた、DX推進の実績がある方です。
DXとは、「デジタルトランスフォーメーション」の略で、デジタル技術を活用して業務プロセス、製品、サービスなどを根本的に変革することです。
この協定に基づき、八田さんはDXを活用した役場の業務効率化や地域課題の解決に取り組んでいきます。
広報かみのくに令和7年4月号でお知らせしたとおり、上ノ国町LINE公式アカウントに新機能が追加され、申請手続きや予約、道路・クマ・ハチなどの通報連絡をLINE上でできるようになりました。
今後は、八田さんの力を借りてLINE機能のさらなる拡充や町ホームページの改善などを進めていく予定です。
※「自治体DXのイメージ図」は本紙をご確認ください。