くらし 黒松内町の農業と環境に一役を

■内田義崇(よしたか)さん
(所属:北海道大学大学院農学研究院准教授)
4月から12月末までの9か月間、本町に移住し、本町の農業や環境の調査・研究を行っている北海道大学大学院農学研究院准教授の内田さんを御紹介します。

北海道大学の内田です。出身は幌加内町で、大学では物質・栄養素の循環を乱さず将来世代も同じ水準で人が暮らすことができるか、といった研究をしています。
現在は、離農に伴う耕作放棄地が増加していることに着目し、日本全体の食料生産問題を支えるため、黒松内町の環境に負荷をかけない農業を試験的に実施していきたいと思っています。特に、黒松内町の主要産業である畜産、牛肉などの「タンパク質」をどう自給していくかをテーマに研究を展開しています。
私がこのまちに来たきっかけは、大学院で、学生たちが食料生産を学ぶ実習の受入先が黒松内町になったことです。そして牛乳や牛肉、ジャガイモやソバなどを生産する方々にお世話になり、このまちが大好きになりました。
黒松内町に住んで3か月ほど経ちますが、とても魅力的なまちだと思います。自然の中で過ごすことが一番素晴らしいですし、山・川・海も近く星もきれいで、毎日癒されています。黒松内にいるうちに北海道大学と連携した『新しい農業』を立ち上げたいと考えています。
黒松内町には個性あふれる人が多い印象を抱きました。魅力ある自然に加え、町民もこのまちの魅力になっていると感じています。
趣味は釣りで、川釣りや海釣り、エサ釣りやワーム釣りなど何でもやります。最近は鮎釣りにはまっていて、まだ教えていただいている段階ですが、最初に釣り上げた時の感動が忘れられません。
町民との会話を通じて、このまちが将来どのように次の世代に引き継がれていくのが望ましいのか、大きな絵を描いてみたいと思っています。
私のデスクは役場産業課にありますので、是非会いに来てください。