くらし オンラインカジノの危険性

近年、オンラインカジノに関するニュースが増え、社会的な関心が高まっています。オンラインカジノとは、インターネットを通じて海外のカジノサイトで賭博を行うサービスですが、日本国内からの利用は法律上、重大な問題をはらんでいます。
日本の刑法では、賭博行為が禁止されており、オンラインカジノも例外ではありません。たとえ海外で合法的に運営されているサイトであっても、日本国内からアクセスして賭け事を行えば、賭博罪や常習賭博罪に問われる可能性があります。実際に、オンラインカジノを利用したことで賭博罪で検挙される事例もあり、「知らなかった」では済まされるものではありません。
さらに、オンラインカジノには刑事上の処罰を受けるリスクだけでなく、経済的・健康的な危険も潜んでいます。手軽に利用できる反面、多額の借金を抱えてしまうケースやギャンブル依存症に陥るリスクが非常に高いと指摘されています。依存症になると、生活や家族関係、将来設計が大きく損なわれる深刻な事態を招きかねません。
また、オンラインカジノの多くは海外に拠点を置いているため、勝ち金の未払い、口座凍結、資金の持ち逃げといったトラブルも多発しています。加えて、個人情報やクレジットカード情報の流出、マネーロンダリングなどの犯罪に巻き込まれる危険性も否定できません。
オンラインカジノは「手軽に楽しめる娯楽」のように見えても、その裏には取り返しのつかないリスクが潜んでいます。安易な利用は絶対に避け、ご自身とご家族の未来を守るためにも、正しい知識と慎重な判断を心掛けてください。

ようてい法律事務所弁護士　渡邉恵介
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