くらし 多くの声が寄せられる まちづくり懇談会

町民の声を広く町政に反映させることを目的とした「まちづくり懇談会」が4月23日から5月2日にかけて、町内4会場(全5回)で行われました。
前半は佐々木学町長が「主要施策の取組状況」についてスライドで説明し、後半は説明内容の質問・意見への回答、自由懇談を実施しました。

▽ネイポジポカードのポイントについて
〈質疑〉
ネイポジポカードはボランティアに参加することでポイントがつくのか。今までの健康マイレージのような考え方で、ポイントの対象になる事業の一覧などは作るのか。
〈回答〉
今年の10月に、商店街を中心に進めている商店街の栗夢カードとギフトカードがひとつになる。新たなカードの中に行政ポイントという名称で、対象の事業などに協力いただいた方にポイントを付与し、商店街で使ってもらい経済を循環させたい。対象事業は紙のほかスマートフォンのアプリで確認できるようになる。紙だと頻繁に更新することが難しいが、10月にはできる限り対象事業を掲載したい。

▽継立・南部地域の医療について
〈質疑〉
継立では病院や歯科がなくなってすごく不便になったと思う。不便のないように診療所とか、歯科も含めて設置について前向きに考えてもらいたい。
〈回答〉
これまで2回の意見交換会を行った。高齢の方と小さいお子さんがいる方からは、お医者さんの誘致を希望する声が大きいが、6割、7割の方は通院バスの充実などを求める声が大きい。いろいろな意見があるので引き続き意見交換会をやりながらどういう形で南部地区の医療を守っていくか、結論を出していきたい。

▽新町通りの道路拡幅について
〈質疑〉
くりふとは新町通りの道路拡幅を目的としてできたものだと理解しているが、その拡幅工事はいつ行われるのか。
〈回答〉
事業期間は、令和7年度から令和11年度の5年間で事業費が9億8千万円となっている。駅前から250m程度の2路線に分け整備する予定で、1路線目を5年間で計画し、令和7年度は7千5百万円で物件調査、用地買収と物件補償の一部を予算の範囲内で進めたい。

▽ハサンベツ里山の取り組みについて
〈質疑〉
ハサンベツ里山は始まってから25年たった。ほとんど耕作放棄地でゴミ捨て場状態だったものを、町民の皆さんのボランティアで、当初は70人ぐらいでずっとやっていた。だが、先日の総会が10人の参加だった。これからは、ぜひ若い人たちも加わっていただいて、いろんな人たちが手をつないで新しい形を作ってほしい。栗山の子どもたちのために、行政には力強い支援をしてもらいたい。
〈回答〉
ハサンベツ里山は町の宝物であり、その宝物の場所を若い人たちが引き継いでいけるよう町も支援を行っていきたい。明治21年、この地域が素晴らしいということで、開拓者が入ってきた。歴史とともに、我々が引き継いでいかなければならない。スピリッツを持ちながらしっかりやっていきたい。

▽インフラのコンパクト化について
〈質疑〉
これから町の財政が厳しくなっていくことは間違いない。インフラ分野をコンパクト化していくことが必要だと思っている。例えば上下水道のインフラは、毎年、更新作業があるが、コンパクトになるとかなりの削減ができると思う。その削減した分を、例えば教育や社会保障の分野に当てていくことが望ましいと思っている。
〈回答〉
栗山町の人口は1万1千人を切ったが、町の作りや形態を見渡してみると、20年前の1万5千人以上いた時の人口をカバーする公共施設や、上下水道などのインフラが整備されている。今から15年後の2040年には、全国で高齢化、高齢者人口が一番多くなり、その年に栗山町の人口は8千人を切ってしまう。さらに、今から34年後の2060年には今の人口の半分以下となる4千6百人まで減っていく。今の1万5千人ぐらいの町の規模の施設関係や資産を人口規模に応じたものに縮小していかざるを得ないことであり、我々がしっかりやっていかなければならない。私も含めた現役世代の一番大事な仕事は町を健全な状態にして、次の世代、今の子どもたちにしっかりバトンを渡していくということ。人口規模に応じた町になるよう様々な工夫をしていきたい。

▽熊の対策について
〈質疑〉
鳥獣保護管理法が改正され、熊が人を襲いそうな時には、市町村長の判断により住宅地でもハンターに発砲を委託できるようになった。秋には法律が施行される見通しなので町でも専門的な人材を確保するなど対応したほうがいいと思うが。
〈回答〉
人的な被害は必ず防がなければならない。町職員にも免許を持ったハンターが2人いる。専門の知識は猟友会の方々が一番持っているので、そういった方々からのアドバイスをいただきながら対応していきたい。

▽町営バスの乗り継ぎについて
〈質疑〉
先日、バスで5カ月ぶりに札幌へ出かけた。札幌から戻ってきて町営バスに乗ろうと思ったら、札幌からの出発時刻が10分ほど遅くなったことが影響し、栗山に着いた時には目の前で町営バスが出発してしまい乗ることができなかった。バス会社と連携をうまくして乗り継ぎできるような運行時間を工夫できないのか。
〈回答〉
乗り継ぎのいい運行時間を引き続き検討していきたい。

▽学校統廃合後の避難所について
〈質疑〉
角田小学校が統合されると栗山に移ることになるが、角田小学校は避難所に指定されている。角田町内の避難場所はどうなるのか。
〈回答〉
角田小学校、継立小学校が統廃合した場合、避難所の収容人数や避難場所も含め総合的に検討を進めていく。決まり次第お知らせしたい。

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