- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道秩父別町
- 広報紙名 : 広報ちっぷべつ 2026年1月号
秩父別町長 澁谷 信人
新年明けましておめでとうございます。
町民の皆様には、令和8年の輝かしい新春をご家族お揃いで迎えられましたことと、謹んでお慶び申し上げます。
また、平素から町政に対する温かいご理解とご支援を賜り心から厚くお礼申し上げますとともに、本年も秩父別町発展のためにさらなるご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
昨年を振り返りますと、国政においては、石破首相が一昨年の衆議院議員総選挙、昨年6月の東京都議会議員選挙、さらに7月の参議院議員通常選挙での敗北の責任をとり辞任され、10月21日に召集されました臨時国会の首相指名選挙で、高市早苗氏が憲政史上初となる女性首相として選出されました。
高市首相が誕生した直後、公明党は自由民主党の長年にわたる政治と金の問題が解決されなかったことを理由として26年間続いた自公連立を解消しましたが、その後、日本維新の会と経済対策などの政策合意がなされ新たな連立政権が樹立されました。
臨時国会においては、長引く円安の進行や不安定な国際情勢により、燃料や食料品をはじめとする生活に欠かせない、あらゆる分野での価格の高騰が続き、日々の生活に深刻な影響を及ぼしていることを受け、ガソリン等の暫定税率の廃止や子育て世帯への給付金など大型の補正予算が編成されたところであります。高市政権には一日も早く国民が安心して暮らせる環境整備を強く望むところであります。
環境に目を向けますと、地球温暖化の影響による異常気象から自然災害が頻発しており、9月下旬には北海道で初めて線状降水帯が発生し、釧路や十勝地方など道東で住宅の冠水や橋の破損などの損害を受けたところであります。
本町においては、幸いにして大きな災害はありませんでしたが、これらのことを対岸の火事と捉えることなく、本町における防災体制の確立と防災に対する意識の高揚に努めてまいります。
基幹産業の農業においては、春先の低温と日照不足に加え夏場の高温の影響により、北空知管内における作況単収指数は「96」と平年作を若干下回る結果でありました。
しかし、米の取引価格は昨年を大きく上回り、生産者の皆様が安堵できる出来秋となりました。
米価をめぐっては、備蓄米が放出され一時的に価格が下がったものの、米の流通量に対する関心が高まっており、「令和の米騒動」と呼ばれる価格高騰が始まった昨年に引き続き、今年も新米は高値で推移しているところであります。
このような中、返礼品を米とする今年度のふるさと納税額は、過去最高を記録した昨年の14億円を大幅に上回る20億円を超える寄附が、既に全国からお寄せいただいております。
農業を基幹産業とする本町にとりましては大変喜ばしいことでありまして、生産者皆様の適切な肥培管理と高い生産技術に、改めて深い敬意と感謝を申し上げる次第であります。
今後におきましても、安心安全な米の生産拠点としての矜持を持ち、積極的に秩父別産米をPRしてまいります。
一方、本町の主要事業では、JR留萌本線の廃止に伴い、かねてから建設を進めておりましたコミュニティプラザ「ピリナ」が竣工し、11月10日に開館いたしました。
この施設には、バス待合所と町民のコミュニティスペースのほか北空知信用金庫秩父別支店と商工会の事務所が移転されましたが、今後も利便性の向上と広く親しんでいただける施設となるよう、適正な管理運営に努め地域の活性化を図ってまいります。
また、鉄路の廃止により代替バスに転換されますが、朝夕の通学時間帯につきましては、これまでのJRと同等の運行本数を確保するとともに、通学に係る定期代につきましても家計負担の軽減を図るため助成制度を新設してまいりますので、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
教育分野では、安心して就学できる環境を整えるため、義務教育学校「秩父別町立秩父別学園」の令和8年4月開校に向けて準備を進めておりますが、12月下旬に増築部分の工事が完了したところであり、今後も教育委員会と連携しながら、本町の教育行政の振興発展に鋭意取り組んでまいります。
ソフト事業では、昨今の物価高騰に対応するため、町民皆さんの消費生活の一助にしていただきたく、10月に国の経済対策に先駆けて1人5千円の地域振興券を全世帯に配付させていただき、地域経済の好循環を図っているところであります。
また、近年の猛暑による熱中症を予防するため、エアコン未設置の住宅に冷房設備を備え付けるための補助金制度を12月に創設し、夏場においても町民の皆さんが健康で過ごすことのできる環境を整えてまいります。
その他、町内で生まれた新生児に対して生まれてきたことへの感謝をこめて椅子を送る「君の椅子」贈呈事業や、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されたことから自転車用ヘルメット購入補助に加え、高校や大学等に進学する学生を支援するため奨学金貸与事業を新たに実施いたしました。
今後も行政サービスの充実と健全財政を堅持し、町勢伸展のため町民の皆様と同じ価値観を共有しながら、住んでいる皆さんが幸せを実感できるまちづくりに職員と一丸となって誠心誠意取り組んでまいりますので、重ねてご理解とご支援を賜りますよう切にお願い申し上げます。
結びに、新しい年が皆様にとりまして明るく活気に満ち溢れ、幸多からんことを心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
