健康 保健師の健康小話~予防は治療に勝る~

■第60回 感染性胃腸炎にご用心!
(担当:田中望美)

寒い季節になると、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎が流行しやすくなります。嘔吐や下痢などの症状を起こし、家庭や学校、施設などで集団感染を起こす場合もあります。小さな子どもや高齢の方は重症化することもあるため、早めの対策が大切です。感染性胃腸炎の症状が強く、脱水症状(のどの乾き等)や激しい腹痛、血便などがある場合は必ず医療機関を受診しましょう!

▽主な症状
突然の吐き気・嘔吐・下痢・腹痛など。発熱は軽い場合が多い。
通常は1~2日で回復します。症状が重いと脱水になりやすく注意が必要です。

▽主な感染経路
(1)ドアノブやトイレの便座、手すり、スマホなどに付着したウイルスに触れる
(2)汚染された食品や水を飲食する
(3)嘔吐した時や、乾燥した吐瀉物等からウイルスが飛散し手や口に入る

■予防のポイント
○その1『手洗い』
外出後や食事前は石けんと流水で20秒以上かけてしっかり洗いましょう。おすすめは続けて2回手を洗うことです。

○その2『加熱』
ウイルスは熱に弱く、食べ物の中心部が85度以上になるようしっかり加熱しましょう。
※調理器具や調理台も清潔を保ち、必要により消毒をしましょう。

○その3『消毒』
アルコール消毒では不十分なため、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で消毒をしましょう。特に吐瀉物は速やかに処理をし、しっかり消毒をしましょう。処理には使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着用し、処理後は必ず手洗いをします。

感染性胃腸炎の症状が強く、脱水症状(のどの乾き等)や激しい腹痛、血便などがある場合は必ず医療機関を受診しましょう!

■12月の保健・介護予防行事
○ヘルシー講座
15日(月)13:30~15:00 すこやかセンター

○認知症物忘れ相談
22日(月)10:00~11:30 碧水地域支え合いセンター
23日(火)10:00~11:30 商業活性化施設ココワ研修室

○住民健診結果お返し会
26日(金)10:00~15:30 すこやかセンター

※変更になる場合がありますので、防災無線等でご確認ください。