- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道鷹栖町
- 広報紙名 : 広報たかす 令和8年1月号
■姉妹都市交流事業に10年以上関わるカトリーナ・メトカーフ(国際交流担当官)さんにインタビュー
▽30周年記念事業(鷹栖町への訪問/鷹栖町からの訪問)についてのご感想は?
30周年記念の訪問は、鷹栖町との長年の友情を祝う、非常に思い出深いものでした。鷹栖町への訪問も、鷹栖町からの訪問も、どちらも温かさや友情、そしてお互いに対する真摯な気持ちが感じられるものでした。
両都市のコミュニティがどれほど共に成長してきたか、そしてそのつながりが今でも強く続いていることに、心から感動しました。
今回の友好30周年イベントは、両都市の魅力を十分に表現しており、私たちのパートナーシップの価値を再認識させてくれました。
そして、交流プログラムがもたらした良い影響が今後も長く続くことを改めて感じました。
▽鷹栖町とゴールドコーストの関係に深く関わってこられた方としてのご感想は?
姉妹都市事業に10年以上関わってきた中で、私は常にお互いの文化や価値観を尊重し合いながら築かれてきた信頼関係に深い感銘を受けています。
この姉妹都市関係が成り立っているのは、テイト市長と谷町長をはじめ、自治体の職員、歴代ALT、ナレン州立高校の学生や教師、地域のリーダーたちの熱意と献身があってこそです。
私たちはこのつながりを大切に育んでいく強い意志をお互いに持っており、鷹栖町との友情が両都市にもたらしているポジティブな影響を見ることができて、これからもさらに発展していくことをとても嬉しく思っています。
■『あの頃を思い出して、そして今がある』
ゴールドコースト市姉妹都市提携30周年記念事業を通じて、あらためて「交流」の素晴らしさを確認することができました。
そこで今回、過去に交流事業に参加し、現在はアメリカにお住まいの山本麻奈美(旧姓 古川)さんに「当時の想いと現在」をテーマにお話を伺いました。
▽山本麻奈美(旧姓 古川)さん
姉妹都市であるゴールドコースト市との交流30周年を迎えると聞き、中学生の頃に感じたあの胸の高鳴りを久しぶりに思い出しました。
高校進学や将来のことを意識しはじめていた時期で、英語に触れるひとつひとつの時間が、自分の視野を確実に広げてくれているように感じていました。そんな折に聞いた交換留学の話は、心の中にはっきりとした期待を生み、ゴールドコースト市へのホームステイに挑戦する一歩へとつながりました。
実際に現地で過ごした日々は、驚きと発見の連続でした。ホストファミリーの温かな笑顔に迎えられ、食卓で交わす何気ない会話や街の雰囲気に触れるたび、異なる文化が自然に身近に感じられました。一方で、自分の英語が思うように伝わらず落ち込むこともありました。
しかし、拙い言葉でも真剣に耳を傾け、互いを尊重し合おうとする家族や友人の姿に励まされ、「もっと知りたい」「もっと伝えたい」という気持ちが確かに育っていきました。
振り返れば、あの日々は自分の可能性を実感できた、かけがえのない時間でした。
いま私は夫の仕事の都合でアメリカに暮らし、二人の小学生の母として日々の生活に向き合っています。
学校のイベントで保護者の輪に入るときも、現地高校の日本語クラスで手伝うときも、あのホームステイで得た「間違いを恐れず心を開き、互いを尊重し合う勇気」がいつも背中を押してくれます。
また、家族で各地を旅行し、文化や歴史に触れながら子どもたちと学び合う時間は、当時感じた世界の広がりを今も更新してくれる大切な経験になっています。
ゴールドコースト市とのつながりは、私自身の中だけでなく、これまで関わってきた人々の生活の中にも、きっと静かに息づいているのではないかと思います。
30年という時間が育んだ交流は、形や距離を超えて、未来に向けて新しい発見や出会いのきっかけをそっと届けてくれる。そんな希望を胸に、これからもこのつながりが、多くの人の人生に彩りを添えてくれることを願わずにはいられません。
