くらし 躍動する羽根

■躍動する羽根
躍動とは「いきいき活動すること」、羽根は「町民一人一人」を表現しています。
「羽根が集まれば大きな翼となり、立派な鷹として大空へ羽ばたく」
翼は「町民」、鷹は「鷹栖町」、町民の皆さんの活躍が大きな力となり、大空を飛ぶ鷹のように、鷹栖町の魅力が広く伝わってほしい、という思いが込められています。

■第3回鷹栖町民第九コンサート
心ひとつに、最高の歌を皆さんへ
紺野弘克さん
第3回鷹栖町民第九コンサートの団長を務める紺野弘克さん。令和7年7月20日(日)にたかすメロディーホールにて、10年ぶりにコンサートを開催します。10代から80代と幅広い世代が参加する「第九」をお楽しみください。最後にはお客さんも含めた全員で合唱することを企画していますので、ぜひ会場に足をお運びください。

今回は、「第3回鷹栖町民第九コンサート」で団長を務める、鷹栖地区在住の紺野弘克さんをご紹介します。
たかす混声合唱団の団長も務める紺野さんが合唱に興味を持ったのは中学生のとき。先生に「合唱をする集まりがあるから一緒に行ってみない?」と誘われたことがきっかけで、観賞したり実際に参加する機会が増えていきました。本格的に始めたのは、30代のころ教員として美深町に転勤し、地域の混声合唱団に入団してからでした。
美深町で10年間勤め、次の転勤先が鷹栖町でした。鷹栖でも混声合唱をやりたいと思っていた紺野さんでしたが、当時、鷹栖町には混声合唱団がありませんでした。「合唱団を立ちあげたい」と思い、周りの人に声を掛けたかす混声合唱団を結成した紺野さん。現在は約20名で構成されています。
今から約21年前、「鷹栖町が市町村合併するかもしれない」という話が聞こえてきたことがありました。これに対し紺野さんは「鷹栖町の名前が無くなってしまうかもしれない。皆の心を一つにして、私たちが鷹栖町民であったことを合唱で表現できないだろうか」と考えたそうです。そこで企画されたのが「鷹栖町民第九コンサート」でした。
「第九」とは、ベートーヴェンが書いた9番目の交響曲のことです。ベートーヴェンは生涯に9つの交響曲を書いたとされているので、第九は最後の交響曲にあたります。
20年前に第1回鷹栖町民第九コンサートを大成功させた紺野さん。当初は1回きりのコンサートとして考えていましたが、参加者から「第2回をやりたい」との声が多くあったので2回目を企画。この企画には、鷹栖町出身でソプラノ歌手として活躍している中江早紀さんも加わりました。1回目の開催から10年後、再び鷹栖町民第九コンサートは開演しました。
そして、さらに10年後、令和7年7月20日(日)たかすメロディーホールにて、3回目のコンサートが行われます。紺野さんに本番に向けての気持ちを聞くと「今回はこれまでと違った気持ちです。1、2回目は先のことは考えず、その時の思いを伝えるため開催しました。ですが、今は次回のことも考えています。長く続けることで『鷹栖といえば第九』を広く伝えていきたいと思っています。私がどこまで参加できるかは分かりませんが、この第九がこれからも続くのなら、立上げに関われた者としてとても嬉しいです」と話してくれました。
最後に紺野さんから「本当に多くの方のご協力があってコンサートを開催できます。誠心誠意、楽しんで合唱をしたいと思っていますので、それを見て皆さんも楽しんでください。合唱は人と人、心と心をつないでくれるものだと私は思います。この第九で鷹栖町民はもちろん、近隣市町村、もっと多くの方とつながりたいです」と笑顔でメッセージをもらいました。