健康 みんなの保健だより

■血糖値、気にかけていますか?
秋から冬にかけてだんだん寒くなってくると、食欲が増したり、運動量が減ることで、血糖値に影響が出る場合があります。血糖値を下げるインスリンというホルモンはすい臓で作られますが、食べすぎによって高血糖状態が続くと、すい臓が疲弊し、インスリンを作る力が低下してしまいます。また、加齢に伴ってすい臓で作られるインスリンの量は減少するため、日頃から急激に血糖値を上げないような食事を心がけることが重要です。特に、炭酸飲料やエナジードリンク、市販の酒粕甘酒などの清涼飲料水に含まれる糖質は、吸収が早く、急激に血糖値を上げるので注意しましょう。
大事なすい臓を守り、高血糖状態を起こさないためには、血糖値の上昇をゆるやかにする食材を食事に取り入れるほか、ふすま(ブラン)を含んだ小麦製品や玄米などの全粒穀物を活用するのがおすすめです。芋類やかぼちゃは食物繊維を含んでいますが、糖質も多いため摂りすぎには注意が必要です。また、早食いは食後の高血糖状態を招きやすいため、ゆっくりよく噛んで食べることを意識してみましょう。