- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道東神楽町
- 広報紙名 : 広報東神楽 2026年1月号(第736号)
東神楽町が住民と行政の協働で進める「地区別まちづくり計画」策定に係る第2回地区会議が開かれ、10年先の地域の姿についてじっくりと意見を交わしました。
前号では、町全体の総合計画と並ぶもう一つの柱として、「地区別まちづくり計画」が身近な区域での課題解決に焦点を絞った取り組みを進めていることを紹介しました。
町内7地区ごとに住民と役場職員が対等な立場で議論し、将来像や取り組みをまとめていく仕組みは、全国でも先進的な試みとして位置づけられています。
◆人口減少と高齢化を前提に「10年後の地域像」を共有
会議の前半では、まず地区リーダーから、前回の会議の内容が報告されました。そのうえで、全体ファシリテーターが、今回のテーマが10年後の地域の目指す姿であることを説明し「東神楽町の将来人口推計」をもとに、今後の人口減少と高齢化の進行などについて参加者全員で確認しました。
「人が減り、年齢構成も変わっていく。その現実を受け止めたうえで、どんな暮らし方や支え合いの形をつくっていくのか」。そんな視点を共有しながら、議論は進みました。
◆10年後の自分たちを思い描くワーク
続いて行われたのは、「2035年の自分の暮らし」を想像するワークです。
・どこで、誰と、どのように過ごしているか
・どんな移動手段を使っているか
・どのように働き、どのように遊んでいるか
一人一人が紙に未来の姿を書き出し、そのイメージを順番に発表しました。職場や家庭だけでなく、地域での過ごし方や余暇、健康づくりのことなど、日常の風景を具体的に思い浮かべることで、「こうなっていたらいい地域の姿」が少しずつ輪郭を帯びていきました。
◆4つのテーマに分かれて深めた議論
後半は、前回会議で整理した「地区に影響を与えそうな課題や社会の変化」をもとに、次の4つのテーマに分かれてグループ対話を行いました。
[東聖・ひじり野地区の場合]
・子どもの学び・育児環境
・65~75歳の働き方/75歳以上の暮らし方
・人口流入が増えているとしたら、どんな変化が起きたのか
・安心して住み続けられるまちとはどんな状態か
それぞれのグループで意見を交わしながら、地域の将来像について具体的なイメージを可視化していきました。
◆具体的な目標づくりへ
こうした対話を通じて、地区の10年後の姿が少しずつ共有されてきました。次回の会議では、これまでの議論を踏まえ、地区としての具体的な目標設定に踏み込んでいきます。
町全体の総合計画と車の両輪となる「地区別まちづくり計画」。住民自身が地域の将来像を言葉にし、行政と分担しながら実現への道筋を考えていくこのプロセスが、10年後の地区の暮らし」を形づくる力となっていきそうです。
問合せ:まちづくり推進課
【電話】83-2113
