- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道当麻町
- 広報紙名 : 広報とうま「我が郷土」 2025年9月号
■夏はやっぱり盆踊り~子ども・仮装盆踊り大会
8月9日、当麻駅前の会場で仮装盆踊り大会実行委員会主催「子ども盆踊り大会」と「仮装盆踊り大会」が開催されました。
午後6時から始まった子ども盆踊りでは、浴衣姿の子どもたちが元気に盆踊りに参加。子どもたちの笑い声が響き、年上の子どもから踊りを教わる幼児が見られるなど、和やかな雰囲気で盆踊りが行われました。
また、会場では出店を楽しみながら子どもたちの踊りを見守る大人たちの姿も多く見られ、夕暮れの中、夏の風物詩を感じさせました。
続いて、午後7時からは仮装盆踊りが行われ、アニメやゲーム、話題の人物などを模した個性豊かな仮装が会場に集結。参加者は紅白のやぐらを囲み、審査員に向けて各々の仮装をアピールしました。結果発表では、順位が読みあげられる度に歓声が上がり、会場は最後まで活気に満ちていました。個人の部では、「黄色ブドウ球菌」が、団体の部では、当麻柏陽会「ゲゲゲの鬼太郎」が優勝を飾りました。
■戦後80年、日章旗の返還 当麻町戦没者追悼式
8月13日、公民館まとまーるで、令和7年度当麻町戦没者追悼式が執り行われました。本追悼式は、当麻町忠魂顕彰会の解散を受け、町がその意志を引き継ぎ開催したものです。式典では、日清戦争から太平洋戦争終結までに命を落とした当麻町出身の戦没者273柱に対し、遺族や参列者による献花が行われ、御霊に哀悼の意を表しました。
また、式典にあわせて、日章旗の返還式も行われました。この旗は、元米兵の故ハワード・エリオット氏が「戦利品」として激戦地から持ち帰ったもので、遺品を整理していた弟のデビット・エリオット氏が発見。旧日本兵の遺品返還を進める米国のNPO法人「OBONソサエティ」に持ち主の特定調査を依頼し、当麻町遺族会(菅田信博会長)への返還に至りました。
縦70センチ、横100センチ程の旗には、「元気でしっかり」「必勝」などの寄せ書きと記載者名が並ぶ一方、持ち主の氏名の記載はなく、特定は困難を極めました。こうしたなか、同法人元スタッフの工藤公督さん(札幌市在住)が、ボランティアとして調査に協力。日本遺族会とともに捜索を進めた結果、旗の右側に記された「宇園別青年団」の文字や、当麻神社先々代宮司の氏名の記載が決め手となり、当麻町宇園別地区出身者のものであることが判明しました。該当者は3人まで絞られたものの、本人の特定に至らなかったことから、地元・当麻町、当麻町遺族会への返還となりました。
戦後80年の節目に返還された日章旗。今後は郷土資料館で保管・展示される予定です。
