- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道占冠村
- 広報紙名 : 広報しむかっぷ 2025年9月号
戦後80年 平和の村宣言から40年
~恒久平和への願いを語り継ぐ~第39回広島平和体験学習報告
今年で戦後80年。そして占冠村が「平和の村宣言」を採択してから40年が経ちました。戦争の記憶が風化しつつある中、ヒロシマ・ナガサキの惨劇を忘れず、二度と戦争が起こらないよう平和の大切さや命の尊さを広く伝え、後世に語り継いでいくことが大切です。
今年も「占冠村教育を語る住民会議」が中心となり、7月29日から8月1日までの4日間、村内の中学生および後期課程生を戦争被災地である広島県に派遣する「広島平和体験学習事業」が実施されました。
今回は生徒3人・引率1人が事業に参加しました。ヒロシマの地から学んだことや感じたことを報告していただきます。
一覧については本紙をご参照ください
■平和の村宣言
世界の恒久平和は、人類共通の願いである。
私達は、世界で唯一の被爆国民として被爆の恐ろしさ、被爆の苦しみを全世界の人に訴え、広島、長崎の惨禍をくりかえさせてはならない。
私達は、先の大戦でものいわぬ多くの御霊(みたま)をむかえた国民として、いかなる武力紛争もくりかえさせてはならない。
私達は、国是たる非核三原則が完全に守られることを願い、占冠村への核兵器の配備、貯蔵、通過を許さない。私達は、占冠村が核攻撃の目標となるおそれのある施設を設けることを認めないことはもとより、いかなる国の軍事行動、軍事演習も許さない。
右、決意し、ここに「平和の村」を宣言する。
昭和60年3月18日 占冠村
■第37回反核平和の火リレー
核兵器の悲劇・悲惨さを語り継ぐとともに、核兵器廃絶を訴えながら「平和の火」を走りつなぐリレー運動「反核平和の火リレー」。今年で37回目となり、北海道では7月22日から8月10日までの間で実施されました。
占冠村では、8月5日(火)に広島平和体験学習に参加した中学生・後期課程生や村内青年女性がランナーとして参加し、地域の皆さんから声援を受けながら、ゴール地点である占冠村総合センター前まで無事に走り切ることができました。
■第39回広島平和体験学習報告会
広島平和体験学習の報告会が8月8日(金)に占冠村コミュニティプラザで開催されました。
ヒロシマの地を訪れた4人の報告者から、それぞれが学んだことや感じたこと、戦争や平和に対する思いなどについて発表があり、報告会に参加した約40人が真剣な面持ちで耳を傾けていました。