健康 こんにちは栄養士です

■肝臓を守ろう!~健康に配慮したお酒の飲み方~
年末年始は、家族や仲間との集い等、飲食を楽しむ機会が増えやすい時期です。
令和6年2月に「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(厚生労働省)」が公表され、考慮すべき飲酒量や飲酒の際の留意点が明記されています。
過度な飲酒は、栄養の代謝を担う肝臓にとって大きな負担となり、健康だけではなく様々な影響をおよぼします。お酒への関心と理解を深め、健康に配慮した飲み方を意識し、我慢強く働き者の肝臓を守ってあげましょう。

○お酒との付き合い方を見直してみましょう
*あらかじめ量や時間を決めて飲酒する。 
*飲酒前、飲酒中にきちんと食事や水分を意識して摂り、血中アルコール濃度を下げる。
*おつまみは、揚物や塩分の多いものを控える。
*1週間のうちに、飲まない日を作り、肝臓を休ませる。

○飲酒量を把握しましょう 
お酒の量だけでなく、その中に含まれる「純アルコール量」を確認しましょう。
生活習慣病のリスクを高める量は、男性40g以上、女性20g以上とされていますが、すべての人に当てはまる基準ではありません。体調や疾患等によって異なるため、自分に合った量で健康に配慮した飲み方をすることが大切です。
飲んだお酒の種類と量を選択することで、純アルコール量と分解時間を簡単に把握できる「アルコールウォッチ」をご活用ください︕

○肝臓は人体の“大化学工場”
アルコールの解毒が最優先の仕事!
三大栄養素の代謝をすべて引き受けます!!
解毒工場:体に有害な物質(アルコール、薬、食品のあく等)を無害にして体外へ出します。
栄養の代謝工場:糖、脂肪、たんぱく質を使いやすい形に変えます。
たんぱく質…たんぱく質は90%肝臓で作られます
糖エネルギー…血糖量を一定にして、余った糖はグリコーゲンとして蓄えます
コレステロール合成…コレステロールや中性脂肪をつくります
胆汁づくり工場:脂肪の消化・吸収を助ける胆汁をつくり、胆のうへ送ります。

○純アルコール量20gってどれくらい?
日本酒(15%):180ml
ワイン(12%):200ml
焼酎(25%):100ml
ビール(5%):500ml
チューハイ(7%):350ml
ウイスキー(43%):60ml
・ハイボールは1缶350ml程度が目安です。
・焼酎の水割りは、作り方によって摂取量が異なります。
・お酒は栄養成分表示やアルコール濃度を確認して選択しましょう。

お問い合せ先:福祉課ふれあい係
【電話】(2)1728