- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道猿払村
- 広報紙名 : 広報さるふつ Vol.540 令和7年5月号
■Hello!! ALT
外国語指導助手(ALT)
ニコル
▽アメリカとの文化の違いを学んだ8か月
私が猿払村に来て8か月が経ちました。8か月経った今、改めて日本とアメリカの文化の違いを感じています。
例えば、敬語表現がその一つです。英語には、日本語のような細かい敬語表現がなく、日本語特有の尊敬語、謙譲語などがとても難しく感じます。教育委員会や学校では敬語を使うことが必要になってくるので、覚えるのにとても苦労しました。また、敬語を使いつつ、強い意見を丁寧に伝えたいときの表現に悩むこともありました。
ほかにもファッションの違いなどがあります。アメリカの学校の先生は、体育の授業の時にしかジャージを着ることはないのですが、日本では一日ジャージを着ている先生がいることに驚きました。
また、日本にある「ゆるキャラ」の文化も珍しいです。猿払村だと、さるっぷがバスに描かれていたり、他の地方に出かけた際もゆるキャラをよく見かけます。アメリカにはゆるキャラという文化はなく、スポーツのマスコットキャラクターがいるくらいで、街中で見かけることもありません。
初めて猿払村に来たときは、アメリカとの文化の違いや、村の雰囲気はどんな感じなのか不安もありましたが、今では自然に囲まれた平和な生活を堪能しています。
■Xin chào!! CIR
国際交流員(CIR)
ニュン
▽そろそろ山菜採りの時期に!
気温が暖かくなり、雪が徐々に溶けて広大な耕地が現れ、春の訪れを告げる時期です。これから木々が芽吹き、新緑に覆われ、山菜採りに出かける人が多いでしょう。冬が長く、緑黄野菜が少ない北海道のような雪国にとって、山菜はなくてはならない貴重な食料ですね。ベトナム人も、季節ごとに様々な種類の山菜を採って食べます。今日は、日本でも手に入るベトナム人が大好きなベトナムの山菜について紹介したいと思います。
まずはヨモギです。この山菜はベトナムでも日本でも多く生育していますね。ベトナム人にとって、これは山菜として食べるだけでなく、薬としても使われています。母は頭痛がするといつも、ヨモギを刻んで卵と炒めて食べたり、温めてハンカチに包んで額にあてていました。また日本のヨモギは、ベトナムのヨモギほど苦くないことに気付きました。次はクレソンです。時々、小さい川や湧水池にも野生化したクレソンを見掛けることがあります。ベトナム人は、酸っぱい魚のスープやニンニク炒め、鍋料理などクレソンを使って様々な料理を作ります。関東地方のような夏の暑い地域ではよく見られますね。
上記の野菜以外にも、ベトナムではなかなか手に入らない日本のアイヌネギやふきのとうなどの山菜も大好きです。今年の春が本当に楽しみです。