健康 保健師さんの健康宅配便 File No.329

今月の担当は布施保健師

『こどものおやつ and 大人のおやつ 上手に楽しみましょう!』

夏は甘いものや冷たいものが食べたくなる季節ですね。暑い夏は体温調節のために多くのエネルギーを消費します。脳は、糖分をエネルギー源として、冷たいものや甘いものを欲するようになります。せっかく食べるなら楽しく!健康的に!おやつと付き合いたいものです。そこで、ミニ知識と、ちょっとした工夫をご紹介しますので、ご自身の「おやつ」を振り返ってみましょう。

◆こまめな水分補給を!
おすすめの一つは緑茶。ビタミンC、カテキン、ポリフェノール等の多くの成分が含まれ、(1)動脈硬化・高血圧・糖尿病・認知症・がん等の生活習慣病の予防、(2)殺菌作用による感染症・食中毒・虫歯予防、(3)タンニンによるダイエット効果や便秘改善、その他様々な効果が研究で証明されています。
夏は熱中症にも注意が必要です。熱中症は室内・夜間でも発生します。特に乳幼児や高齢者は、こまめな水分補給が必要です。夏場は水分を摂取したい場面が多くなり、緑茶だとカフェインを取りすぎてしまう可能性もあります。カフェイン含有量が少ない玄米茶やほうじ茶、カフェインを含まない麦茶を取り入れてみてもよいかもしれません。「水だし緑茶」にすることでカフェイン含有量を少なくすることができるので、お子様や就寝前にも安心して飲用できます。

◆腸内環境を整えるおすすめのおやつ
ヨーグルト・漬物・みそ等の発酵食品に含まれる「乳酸菌」は腸内で良い働きをする善玉菌です。バナナ、甘酒、はちみつ等に含まれる「オリゴ糖」や野菜や果物等に多く含まれる「食物繊維」は、腸内で善玉菌のエサとなって善玉菌を増やし腸内環境を整えます。腸内環境が整うと快便になり老廃物を排出でき、肌荒れの改善や、ポッコリお腹の解消に役立ちます。また、免疫細胞の6~7割が腸にあるため細菌やウイルス等から体を守ってくれます。さらに、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンは腸でもつくられるため、心身の安定にもつながります。腸内環境を整えて心もからだも健康に過ごしましょう!