- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道佐呂間町
- 広報紙名 : 広報サロマ 令和7年12月号
■1日350gの野菜、足りていますか?
10月2日に開催された寿大学健康まつりの保健師・管理栄養士コーナーでは「ベジミル」を使った野菜摂取度の測定を行いました。ベジミルの参加者は59名(男性9名、女性50名)で、年齢層は60代〜90代までと幅広くご参加いただきました。
◇「ベジミル」とは?
ベジミルは、皮膚に含まれるカロテノイド(主に緑黄色野菜や果物に多く含まれる色素成分)を測定し、野菜摂取の『見える化』を行う機器です。
判定結果はAからEまでの7段階で表示され、Aに近いほど野菜がしっかりとれていることを示します。(※表1)

◇野菜を摂れている自信は・・?
今回は、「ベジミル」測定の待ち時間にシール投票による野菜摂取の意識調査も行いました。
「普段の食事で、野菜を十分とれていると思いますか?」という質問に「はい」または「いいえ」で回答してもらいました。結果は次のグラフのとおり、「はい」が64.3%(36名)、「いいえ」が28.6%(16名)、「どちらともいえない」が7.1%(4名)でした。この意識調査を踏まえ、ベジミルの測定結果を見ていきましょう。

◇ベジミルの結果は…
参加者で最も多かったのは「C」「C-」の方で、全体の約45%でした。つまり、厚生労働省が野菜の摂取目標量に掲げている1日350gまで「あともう一歩」に該当する方が多いという結果になりました。
一方で、A・B判定の方も合わせて11名(約2割)おり、日頃からしっかり野菜をとっている方が一定数いることがわかりました。判定が高い結果だった方は「毎食サラダを食べている」「持病の管理のために野菜をとるようにしている」といった声があり、意識してとっている様子がみられました。
今回測定に使用したベジミルではカロテノイドを測っているため、カロテノイドがあまり含まれていない淡色野菜(大根、玉ねぎ、キャベツなど切った断面が白っぽい野菜)の摂取が多いと結果に反映されにくい傾向があります。意識調査では半数以上の方が野菜をとれている自信があると回答した一方で、実際のベジミルの測定結果を見ると、A・B判定の方は全体の2割ほどでした。自分では摂れているつもりでも、数値で見ると意外な発見があるようです。
今回の調査を通して、「意識」と「実際の摂取量」には少し差があることがわかりました。

◇カロテノイドとは?
カロテノイドは自然界で700種類以上あります。有名なところではニンジンやかぼちゃなどに多く含まれるβカロテン、トマトやスイカなどに含まれるリコピンは耳にしたことがあるかもしれません。また、カロテノイドは人の体内でつくることができません。食べ物から摂ることが必要で、種類ごとにそれぞれ機能がありますが、共通しているのが「抗酸化作用」です。
抗酸化作用とは体が「酸化する(錆びる)」のを防ぐ働きです。人の体内では呼吸などでエネルギーを作るときに「活性酸素(かっせいさんそ)」というものが発生します。活性酸素は、増えすぎると健康な細胞まで攻撃し、体を錆びつかせてしまいます。それにより、老化や生活習慣病などの原因につながると言われています。人の体にはもともと活性酸素を消去する機能が備わっていますが、加齢によって低下していくため、食べ物から抗酸化作用のあるカロテノイドをとることが大切です。
◇野菜をもう1〜2皿増やそう!
野菜の摂取目標量は、1日350gですが、令和3年度に行われた町の健康栄養調査では平均野菜摂取量が約230gでした。今より1〜2皿野菜料理を増やすことで目標量に近づけることができます。
野菜を増やす工夫としては
・加熱してカサを減らす
・汁物にたくさん入れる
・カット野菜や冷凍野菜、乾燥野菜を活用するなど
◇おわりに…
野菜は色が濃いほどビタミンやカロテノイドが豊富です。冬は淡色野菜の摂取が増え、緑黄色野菜は不足しやすくなります。
お皿の彩りを意識して色の濃い野菜を今より少しでも増やしてみましょう。

問合せ:保健福祉課保健推進係
【電話】2・1212
