くらし ≪特集≫いよいよオープン 地域交流センターとくとく

≪建物概要≫
名称：新得駅前地域交流センター「とくとく」
住所：新得町本通南1丁目21番地22
床面積：1,315.17平方メートル(1階　678.21平方メートル/2階　636.96平方メートル)
敷地面積：1,645.51平方メートル
構造：木造(構造材は町産材を使用)
事業費：10億5,323万円
開館時間：9：00〜20：00(年中無休)
※各スペースによって開館時間の違いがあります。
【電話】0156-67-9170

≪フロア案内≫
1F
・物産販売スペース
・観光案内スペース
・カフェ
・休憩・交流スペース
・キッズスペース

2F
・鉄道遺産展示
・キッズスペース
・多目的室
・観光協会事務室

◆駅前に再び賑わいを
新得の商店街は、歴史的にも新得駅を中心に形成されており、駅前は「まちの中心部」であると同時に、来町者に対する「まちの顔」でもあります。
しかし、時代の移り変わりとともに空き地や空き店舗が増え、駅前からはかつての賑わいが失われてきていたことや、来町者に対する観光案内や情報発信機能も十分とはいえないこと、JRや他の交通機関等の相互の乗り換えの利便性向上などが長い間課題となっていました。
新得町が将来にわたって持続・活性化していくためには、駅前を魅力あふれる観光拠点、町民の憩いの場、より便利な交通の拠点として再整備し、「新たな集客の核」とすること、駅前周辺再整備とあわせて小規模なイベントを開催するなど駅前に人を集める取り組みを進め、「失われた賑わいを取り戻す」ことを目的に、駅前再整備を進めてきました。

◆町民の皆さまの意見を反映した施設
駅前再整備事業については、平成23年の町議会で「駅前再整備を進めるべき」との提言があったことから検討が進められ、町職員で構成する「駅前検討委員会」での議論や、関係団体の代表、町議会議員などで構成する「駅前周辺再整備推進組織」で協議を行いました。
また、「パブリックコメント」や「駅前周辺再整備住民説明会」なども実施し、町民の皆さまの意見を反映した施設となっています。

◆愛される施設へ
駅前広場・ロータリー部分は令和5年度から工事を開始し、令和7年3月から供用を開始しました。今まで誤進入が多かった車両出口部分を、事故防止のために対面通行としたほか、ロータリー内にバス・タクシー・自家用車それぞれの乗降場を整備し、スムーズな乗継が可能となったこと、駅から乗降場には、雨天時の対応としてキャノピー(屋根)を設けたこと、イベントなどが開催できる広場を設けたことなどの新たな特徴があります。
令和6年度から工事が開始した地域交流センター「とくとく」は2階建ての構造となっており、構造材に新得町産木材(町有林)を使用した木造建築物で、木を表した構造やルーバー天井など新得の森をイメージさせる空間や温かみのある落ち着いた空間、賑わいのある空間など、機能に応じて特色のある空間構成となっています。
1階にはコーヒーや軽食などを提供するカフェ、物産販売・観光案内スペース、どなたでも利用できる休憩交流スペースが設けられ、2階は鉄道遺産展示、観光協会事務所、多目的室が設けられています。また、「とくとく」の目玉とも言える、キッズスペースは1・2階の行き来が出来る屋内大型遊具を設置しています。十勝管内は屋内遊具がある施設が少ないため、天候に関わらず家族で楽しめる場所として、町内外の方から愛される施設となることが見込まれます。

●1階
▽休憩交流スペース「こもれびテラス」
キッズスペースで遊ぶ子どもを見守る、バスやJRの待ち時間を過ごす、Wi-Fiに接続して仕事をするなど、多様な使い方が可能なスペースです。

コーヒーを飲みながらくつろいだり、ママ友の楽しいおしゃべりや、すきま時間でのお仕事など、色んな使い方ができます。
-渡辺　晴喜さん　地域おこし協力隊まちづくり事業推進員

▽カフェ　and　ショップ「コトイセ」
新得町を中心とした十勝管内の特産品、農産品など多彩な商品を販売します。カフェでは、ドリンクや軽食をテイクアウトで提供し、カウンターや隣の休憩・交流スペースで自由に楽しめるほか観光案内スペースも併設しています。

ブレンドコーヒーやスムージー、バスクチーズケーキなどの飲み物や軽食などを提供します。
-横井　麻莉さん　地域交流センターとくとく店舗マネジャー

▽キッズスペース「ポッケの森」
ネット遊具は、子どもの探究心を促進し、平衡感覚や全身運動で、子どもの発達をサポートします。幼児向けの磁石が付くイラストウォールや小さな滑り台とクライミング、2階から降りる大きな滑り台、乳幼児コーナーなど、子どもたちの発達に合わせて様々な遊具を設置しています。

●2階
▽鉄道遺産展示「ポッポ」
鉄道で発展してきた新得町の歴史を学習できる場として、町に残る鉄道歴史掲示やジオラマなどを展示しています。

「ポッポ」には、昭和37〜40年の新得駅、市街地の様子を再現した、大きさ3.6m×1.3mのジオラマを展示しています。当時の機関車はもちろん、当時の市街地の建物もリアルに再現しています。
-増田　秀則さん　狩勝高原エコトロッコ鉄道

▽プロジェクションマッピング
キッズスペースの壁面を利用したプロジェクションマッピングを投影しています。

ただ見るだけではなく、子どもたちが画面に触れたり近づいたりすると、キャラクターの映像が変化したり、動きがあるといった仕掛けなどがあります。

▽多目的室
会議やサークル活動等での利用の他、災害時は鉄道利用者等の一時避難場所として利用可能なスペースです。

どなたでも無料で利用できます。貸切利用も可能です。(有料)お問い合わせは【電話】67-9170まで。

▽新得町観光協会【電話】67-7567
とくとくのオープンに伴い、観光協会事務所はとくとくの2階へ移転します。レンタカーや電動自転車のレンタルなどの受付を行っています。(土・日・祝日も営業)