くらし 村のライフライン・安全で持続可能なサービスを目指して~上下水道、現状と将来のために(2)

■大きな3つの課題、老朽化、人口減、そして、下水処理設備の更新
中札内浄化センターが完成してから、すでに30年近くが経っています。
建物自体が老朽化していて至るところが壊れてきている上に、約25年ごとに更新が必要な処理設備は、今は稼働していますが、使用限界年数に達している状態です。
機械が止まるとその時点で処理が止まります。設備の早急な更新が、必要です。このように、村の上下水道事業は、
(1)水道施設、管の老朽化、耐震化
(2)下水道施設・設備更新の必要性
(3)人口減による事業収益の低下
という、大きく3つの課題を有していると言えるでしょう。

■今後の見通しと対策は?
村の上下水道事業では今後10年間の計画として、
・水道事業では、浄化施設の建替、管路の漏水対策、管路と施設の耐震化、設備の更新など、主に耐震化を中心として計画しています。
・下水道事業では、分譲地管路拡張、浄化センター施設の老朽化対策と耐震化などを進める予定です。
これらの事業費については、国庫補助金や、地方債を活用して対応する見込みですが、事業体経営としては、物価上昇や上下水道使用料収入の低下が課題となります。
設備の修繕費は年々増加し、放置すれば事故のリスクが高まり、結果的に緊急対応でより多く費用がかかる可能性があります。安全で安定したサービスの維持のためには、料金の改訂を検討しなければなりません。
上下水道事業の整備はこれからの社会の安定につながり、将来世代の子どもたちに、安心してふるさとの水を届けるための投資でもあります。
持続可能な上下水道サービスの実現に向けて、村民の皆様のご理解、ご協力をお願いします。

■上下水道の課題整理
◇水道
供用開始年:昭和47年3月(1973年)
管使用年数:52年(村設定耐用年数60年)
利用者人数:約3,000人
使用料収入:緩やかに減少
今後10年間の取組予定:管路の漏水対策、管路と施設の耐震化、設備の更新

◇下水道
供用開始年:平成9年3月(1997年)
設備使用年数:28年(村設定耐用年数25年)
設備更新は概ね進んでいるが、建物の耐震化が必要
利用者人数:約2,600人
使用料収入:減少傾向
今後10年間の取組予定:分譲地管路拡張、浄化センター施設の老朽化対策と耐震化(急務)

お問い合わせ:施設課
【電話】67-2496