子育て 特集 わたしたちの思いよ 届け! 地域探究と高校生議会(2)

▽6班「町立図書館の再建設について」
氏家心優 議員
大林陽柚 議員
原陽菜 議員

問:検討状況、進捗段階は。大樹高校生を中心に「居心地のいい空間」に関するアンケートを実施した結果、静かに勉強できる場所、長時間滞在できる環境、Wi-Fi環境の整備が強く求められていることが判明。再建設に際し、館内に自習スペースを設置してはどうか。

答:令和6年度に図書館のあり方検討委員会を設置し2年間かけて検討中。令和6年度は視察も含め4回、令和7年度は9月末現在で2回開催。幅広い世代の図書館利用者が静かな環境で落ち着いて読書や勉強ができるスペースは必要であるため、自習スペースの設置も検討していく。

▽7班「道の駅発展を目指して」
三谷咲稀 議員
近藤叶 議員
櫻井あかり 議員

問:道の駅を今後どう発展させていくのか。キッズスペースを拡大し、隣に保護者用の椅子、テーブルを設置し、子どもを見守れる場所があるといいと思う。アイスの販売場所でコーヒーも販売するなど、幅広い年代が休めるような空間にすると、人が集まりやすいのでは。

答:キッズスペース拡大や、保護者が子を見守りながら休憩できる場所の確保など、人が集まりやすい空間の整備は、魅力向上のため大変重要。道の駅が、特産品販売や観光情報の発信拠点だけでなく、防災や子育て応援などの機能を併せもつ、町民も利用しやすい施設となるよう関係機関と協議を進め取り組む。

▽8班「町の道路と街灯の整備状況について」
上井幹也 議員
伊藤大稀 議員
竹中煌 議員
佐々木逞翔 議員

問:通学路の道路の損傷についてどう感じているか。現在の取り組みを改善する予定は。例えば小学校入学、卒業の記念品として反射板の配布を提案する。また、晩成温泉までの道に街灯が少なく危険では。現状の認識と、街灯の設置数を増やす予定は。

答:通学路は、町道の損傷のある車道部を中心に補修。道路パトロールの実施や教育委員会と連携し、改善に取り組む。反射板の配布は、子ども達の安全を守る観点から、PTAや関係機関と検討したい。晩成温泉までの道は、夜間通行時は暗く感じるが、民家が少なく歩行者がほぼいないことから街灯設置目安に該当しないため、新設予定はない。

▽9班「野生動物との共存について」
海上永遠 議員

問:鹿用電気柵は基本的に4、5段張りだが、それでも柵をくぐって畑に入る鹿が多い。柵の本数を増やすとお金がかかり、維持費や停電時の漏電のリスクもあるため、柵の下を鉄格子のような頑丈なものにしては。また、最近熊に関するニュースを多く目にするが、町の被害対策は。

答:侵入防止に有効だが、高額な設置経費や農作業機械の出入り時に取り外しが必要になり農作業効率が悪化する。熊対策は出没情報をHPや無線放送、看板の設置などで周知しているほか、鳥獣被害対策実施隊による巡回、有害鳥獣の追払い活動や捕獲、駆除を実施。

▽10班「災害から人・町を守るためには」
村木結 議員
高野結依 議員

問:様々な年齢層の町民に防災意識を高めてもらうための取り組みは。どの年代でも参加できる避難所運営体験を町全体で実施しては。町民の防災意識がより高まり、被災時にスムーズに避難所運営が進むのでは。

答:町では毎年、海岸地域を対象に津波避難訓練を実施。要請に応じ、学校や行政区など、各種団体にも防災講話などを実施。「どの年代でも参加できる避難所運営体験」は「自助」「共助」の意識を高め、冷静に適切な行動をとる上で重要。大規模災害での避難所開設時は、町民の協力が必要なため、子どもから大人まで参加できるよう検討したい。

▽11班「コミュニティバス「コスモ」の便の増設について」
横山沙也 議員
佐藤蓮 議員
穀内美優 議員

問:高齢者にアンケートを実施した結果、コスモ利用者は普通免許返納者が多く、コスモの午後便や休日運行の需要が高いことが判明した。現在運行のない火曜・木曜の午後や休日の運行が必要と考え、特に移動が困難になる冬場に試験運行を実施しては。

答:コスモの運行経費の一部は国の補助金を活用しているため、慎重な検討が必要。増便すると利便性が高まることは十分承知しているが、様々な制約もあり利便性のみを追求できない。高齢者等が安心して生活するには移動手段の確保は必要不可欠のため、今後も関係機関と連携しながら、よりよい公共交通を模索していく。

◆高校生議会を終えて
地域探究活動で、現場で声を聞いたり、アンケートをとったりしていて、大変参考になり、皆さんの活発な活動を大変頼もしく思った。「さまざまな行事に参画したい」「高齢者や子どもたちと触れ合いたい」などお手伝いをしたいという提案もあったので、ぜひ今後とも地域探究も含めて、町の行事や町民の方々と大樹高校生が触れ合いながら町を考えていく場面が増えていけばと思う。町もそれに対し、協力をしたい。学校コーディネーターがいるので、相談して協力を求める部分はどんどん発言してもらい、色々なことに取り組んでほしい。
黒川豊 町長