- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道池田町
- 広報紙名 : 広報いけだ 2025年11月号
11月4日(火)
安井美裕
朝晩の空気がぐっと冷たくなり、遠い山々は雪景色が始まりました。秋が深まってきましたが、風に乗って香ってくるのは土と実りのにおい、そしてもう一つ、心をくすぐるのが「新そば」の香りです。
先月12日、毎年恒例となった池田手打ちそば愛好会が主催する「新そば祭り in 池田」が多世代交流施設「ふらっと」で開催され、私も家族と一緒に出掛けました。打ちたて、茹でたて、香り立つそばを求めて、多くの方々が集まっていました。生産者が丹精を込めて育てたそば粉を、地元の「名人」たちが手際良く打ち上げる姿は、まさに秋を感じさせるひとときでした。そして、「かしわそば」で味わう新そばは香り高く、実においしいそばでした。会場には、そばを茹でる湯気が立ち込み、今年も豊かな実りへの感謝と食の喜びが広がり、いっぱいの笑顔があふれていました。
実は、私には「そば打ち5段」の腕前の姉がいます。私の一回り年上の姉ですが、今では退職して時間もあることから、週4、5回のペースでそば打ちに出掛けているようです。ですので、わが家には頻繁においしいそばが送られてきます。数年前までは決してそば好きではなかった自分も、おいしいそばを食べ続け、すっかりそば好きになりました。そばが届き、姉にお礼の連絡を入れると、「そばでも食べて、たまにはゆっくりしてください」と。
わが家に届いた箱を開けると、ふわりと漂う新そばの香りに思わず「おおっ」と声が出るようです。決まって「ざるそば」でいただくことにしています。姉が打ったそばを前にすると、余計なものを添えずに、ただそばの香りと向き合う。それだけで心が癒やされるようです。そして、口に含んでかむたびに、そばが語りかけてくるようでもあります。
これからの季節、地元のおいしいものが次々と登場してきます。天の恵みと生産者の努力に感謝し、そしておいしく食べられることに癒やされる日々が続きそうです。
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