健康 生活支援コーディネーター通信 第28号

■社会活動への参加と生きがいの関係性
令和4年版高齢社会白書によると、過去1年間において、65歳以上の人のうち社会活動に参加した割合は、51・6%でした。活動内容については、健康・スポーツ・趣味活動とさまざまです。また社会活動に参加した人の84・7%が「生きがいを感じている」と回答しています。一方、社会活動に参加していない人が生きがいを感じている割合は、59・7%でした。これらの結果から、社会活動への参加と生きがいは、密接にかかわっていることがわかります。

■無気力になっていませんか
年齢にかかわらず、多くの人は「役割」を持つことで自身の存在価値を見出します。また、存在価値を高めることは生きる活力にも繋がります。ところが、高齢になると機能低下や環境変化とともに、それまで得ていた役割にも変化が生じ、気が付けば「一日中ぼーっと過ごしている」「何の気力も起きない」「何事にも無頓着」など、無気力な状態に陥っていることも少なくありません。高齢者の無気力は、若い人のそれとは違い、一気に筋力低下にも繋がり、さらには高齢者うつや認知機能の低下を招く危険性が高いことから、簡単には見過ごせない現象と言えます。高齢者うつ、認知症、アパシー(無気力症候群)は、いずれも気力低下や無気力などの症状を呈しますが、似て非なるものですので、気になる場合は専門家への相談をお勧めします。

■役割を持つことは、高齢期を健康に過ごすための第一歩
自身の人生における役割に変化が生じたことを受け入れ、次の役割を見出すことは、高齢期を健康に過ごすための第一歩となるでしょう。趣味活動や健康教室、ボランティアなどの社会活動への参加は、他者との繋がりを得ることもできるため、心身の活性化に非常に有効です。役割や生きがいを持ち続け、いつまでも自身の人生の主役でありたいですね。