しごと つつうらうら×レポート

浦幌町の就業促進ポータルサイト「つつうらうら」では町のお仕事を紹介しています。今回紹介するのは、北村林業株式会社。春にのみ行われる植林のお仕事を体験したレポートをご紹介します。

車から降りると木が伐採されて開けた場所が目の前に広がります。このエリアは、冬に入る前に地拵え(じごしらえ)という作業をした場所だそう。地拵えは伐採後に取り残された木の根や枝などを片付け、新たな苗木を植えられるように土地を整理する作業です。森を作る造林という作業は、秋に地拵えをし、春に植林をするというサイクルです。
本日植えるのはトドマツの苗木。植林の作業は、大きく分けて6つに分けられます。
(1)木を植える間隔を測る
(2)うわめくり(山肌表面に生えている雑草を剥ぐ)
(3)掘る
(4)鍬を深く土に差し込み苗木を植える
(5)根踏み(植えた苗木の根元を踏む)
(6)植えた場所が乾かないように整える

(1)木を植える間隔を測る
等間隔に植えられるように木の棒で測りながら、まっすぐに並ぶように掘る目安をつけます。
(2)うわめくり
先ほど測った場所の周辺をうわめくりします。地肌に生えてきている笹などを鍬の側面を使って削いでいくイメージでやります。これがなかなか、実際にやってみると思うように道具を操れません。剥がしても剥がしてもいる根っこ。手強いです。
(3)掘る
次に、うわめくりした地面を掘り、ふかふかにします。鍬は使い方を理解できていない上に重たく、斜面の土を掘る作業はとても大変でした。
(4)鍬を深く土に差し込み苗木を植える
そしていよいよ、苗木を植えます。先程掘った土に鍬をどすんと落とし、少し手前に引きながら隙間をつくってその間に植え込みます。そこに土をかぶせていくのですが、土の中で苗木が苦しくないように無重力をイメージして植えるように教わりました。
(5)根踏み
その後、簡単に風で倒れたりすることのないようにつま先を使って根元を踏んでいきます。このとき、植えた場所の土が粘土質のようだった場合は強く踏みすぎると押し固まってしまうので、踏み方を調整します。たしかに、苗に限らずきゅうくつはくるしいですよね。
(6)植えた場所が乾かないように整える
一通り終えたら植えた苗木の根元から周辺に草などをかけてあげます。土を掘り返すことは元々の地肌の生態環境を剥がしてしまっていることになるので、表面が乾かないように、別の場所に生えている雑草などうわめくりしたもの以外でカバーします。
植林の作業を1日経験してみて、「時間」を一番感じました。普段何気なく見ている森の木が、自分の生まれるもっと前に植えられたものなんだ…と、ふしぎな気分です。伐採をしたあともこうして植栽をして、50年後。はかり知れない木の育つ期間も、造林のサイクルを繰り返して森を護っていく作業にも、‶時間‶を肌で感じました。

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