子育て 【教育】沼幌小学校の取り組み

沼幌小学校 校長
秋山 豊

■なかよく やさしく たくましく
沼幌小学校は、豊かな自然に囲まれ、地域とのつながりを大切にしながら、子どもたちの成長を育む全校児童20人の「大草原の小さな小学校」です。校庭にはシンボルである大木「ならの木」がそびえ、子どもたちを温かく見守っています。PTAや地域の方々の協力を得ながら、「沼小でしかできない」「沼小だからできる」教育活動を進めています。

◇「全校児童が家族のような温かい学び舎」
少人数だからこそ、教職員が全児童の個性や学習進度をしっかり把握し、一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな指導を行っています。また、異学年交流が盛んで、上級生が下級生の面倒を見る姿が日常に見られます。学年を越えて支え合う温かい関係の中で、思いやりや協調性を育んでいます。

◇「自然の中で育む豊かな感性」
広大な草原や湿原、酪農地帯など、地域資源を活かした体験学習を通して、命の尊さや自然との共生を学びます。馬とのふれあい学習、塘路湖カヌー体験、地域のお年寄りとの百人一首交流や地域行事への参加などを通じて、郷土(ふるさと)への愛着と社会性を育てています。

◇「一人ひとりが主役になる学校行事」
地域運動会や学習発表会では、児童全員が企画・運営に関わり、主役として活躍します。小規模だからこそ多くの役割を担い、やり遂げる喜びを味わう中で、自信と自己肯定感を高めています。

◇「地域と共に育つ学校」
地域住民やPTAが積極的に学校活動に関わり、地域全体で子どもたちを育てる「温かい学びのコミュニティ」が形成されています。今年は地域文化である太鼓の指導を受け、学習発表会で披露しました。
沼幌小学校は、少人数の強みを生かし、地域とともに子どもたちの挑戦意欲と自ら考え行動する力を育む学校です。