健康 「冷えやすい季節だからこそカラダを動かそう!」

今月の管理栄養士
鈴木早那子さん

あっという間に12月となりました。今年は秋が短く、急に寒くなったように感じます。体調はいかがですか?これから年末にかけて忙しい時期になるので、しっかり食べて、動いて、ゆっくり休むことを忘れずにお過ごしいただければと思います。
冬は気温が低くなるため、身体が冷えやすくなる季節です。この時期に適度に運動することは、体力向上だけでなく、寒さ対策としても効果的です。この時期は、体を動かす機会が減りがちですが、心身の健康を保つためには、運動が必要不可欠です。冬の運動のメリットや、室内で気軽に取り入れられるストレッチとトレーニングについてご紹介します。

■冬の運動のメリット
冬に体を動かすと良いことは、主に3つあります。
(1)血流促進…運動で体温が上昇し、冷えた体を暖めます。冷え性の改善や免疫力向上も期待できます。
(2)カロリー消費量がアップ…寒い環境では、体温を保つためにカロリー消費量が増加します。そのため、冬場の運動は効率のよい脂肪燃焼が期待できます。
(3)心の健康にも貢献…運動はストレス解消や気分を前向きにする効果があります。

外が寒いからといって動かないのはもったいないです!この冬は、暖房の効いた室内でもできる運動を習慣化してみましょう!

■室内でできるストレッチとトレーニング
外出が億劫になる寒い冬でも、室内で手軽に運動を取り入れられます。おすすめの室内トレーニングとストレッチを紹介します。

○全身の血流を促す「動的ストレッチ」
動きながら体をほぐすストレッチです。例として「ラジオ体操のように肩回しや背伸び」を取り入れると、短時間で体が温まりやすくなります。ウォーキングの前などに行うと、けが予防にも効果的です。
(1)肩回し…肩甲骨まわりのコリをほぐし、体全体をリラックスさせます。
(2)足踏み、膝の引き上げ…血液循環が促進されます。つま先を上げ下げする運動だけでも、転倒予防に効果的です。
(3)音楽を使った軽いダンスやエクササイズ…お気に入りの音楽に合わせて体を動かすだけでも、気分を高めつつ運動量を増やせます。

■「継続」を目指そう!
運動は続けることが大切です。1日10分でもできるものから挑戦してみましょう。運動習慣がない方は、室内で簡単にできるようなものから始めてみましょう。「10分間ストレッチをしてみる」、「10回ずつ腹筋、背筋、腕立て伏せをしてみる」などおすすめです。運動できた日はカレンダーにマークを付けることも、継続するためのやる気に繋がります。
暖かい室内で快適に運動を行い、寒い季節を元気に乗り切りましょう!健康な心と体を手に入れるため、この冬こそ「身体を動かす習慣」をスタートしてみてはいかがですか?