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■日本一のホルスタインを目指して 第16回全日本ホルスタイン共進会
10月25日、26日の2日間、安平町にて第16回全日本ホルスタイン共進会が開催されました。乳牛の健康な体型の改良度合いを比較展示するため、全国のホルスタイン種を一堂に集めて行っている本大会は、5年に一度開催されていますが、前回大会がコロナウイルス感染症の影響で中止となったため、今回は平成27年以来10年ぶりの開催となりました。
本町からは坪井泰憲さん、吉田雄貴さん、坪井秀明さん、坪井新奈さん、(株)メドーブリッジホルスタインズ(髙橋和憲代表取締役)の5人6頭が出場。皆さんは、牛の姿勢や歩様、体のバランスを最も美しく見せるよう会場内で牛を引き歩く「リードマン」としても本大会に出場し、自慢の牛とともに観客を魅了しました。
中でも吉田さんは「ホルスタイン未経産14か月以上16か月未満の部」において優等賞第6席(全国6位)入賞を果たし、優秀な成績を収めました。

■町の和牛改良に感謝 「かねはる」の軌跡をたどる
11月4日から7日の日程で、姉妹都市日置市から3人の視察団が来町しました。今回の視察は、平成25年に日置市から導入した黒毛和牛「かねはる」の子孫がどのように改良されているのかを、当時の飼養者でもあった久保勝弘さんに見定めていただき、今後の改良につなげるというものです。
「かねはる」は平成24年の鹿児島県畜産共進会においてグランドチャンピオンに輝き、姉妹都市交流の一環で翌年の平成25年に繁殖用雌牛として町に贈られた黒毛和牛で、その後町内に多くの子孫を残し、町の繁殖牛の基盤を作りました。「かねはる」の血統を継承する牛の中には「摩周和牛」としてブランド牛となっている個体もいます。昨年11月、繁殖牛としての役目を終えた「かねはる」は、町内小中学校、高校の給食に使用され、多くの子どもたちに提供されました。
5日には町内の「かねはる」の子孫を集め審査会を開催し、子孫の改良について意見交換を行いました。本事業を主催した摩周和牛改良組合長の吉田一徳さんは、「『かねはる』から生まれた『つながり』をこれからも大切にしたい。」と話していました。