- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道白糠町
- 広報紙名 : 広報しらぬか 令和7年12月号
【まちづくりの3本柱 第一次産業の再興と振興・町民の健康づくり・教育(意識改革)】
三宅拓海さん
○Profile:みやけたくみ
1993(平成5)年生まれ、奈良県奈良市出身。高校時代に見たテレビの旅番組がきっかけで、大学在学中にアイルランドに留学。アルバイト先で羊に出会い今日に至る。
二股地区で羊飼いとして新規就農した三宅さんに、お話をうかがいました。
――三宅さんが白糠で羊飼いとして新規就農をするに至った経緯をお聞かせください。
私は奈良県出身で、2017年に白糠町に移住しましたので、今年で白糠在住歴は8年になります。
学生時代にアイルランドへ留学した経験があり、そのときのアルバイトで出会ったのが羊飼いの仕事です。
帰国後、羊と触れ合えるこの仕事を日本でもっと広めたいと思い、まずは山梨県の観光牧場で働きました。
山梨県での勤務時に本格的に羊飼いをやりたいと思っていたところ、偶然、求人の出ていた茶路めん羊牧場にお世話になることになり、白糠町へ移住しました。
茶路めん羊牧場では武藤浩史代表の協力のもと、5年間、たくさんの経験を積ませていただきました。その後、新規就農者への支援制度が充実し、広々とした土地がある白糠町内で独立しました。
――三宅さんが取り組まれるている農業について教えてください。
現在は、親羊が30頭、子羊が約40頭で合計70頭ほどの羊たちを育てています。
白糠の静かでのどかな環境と豊かな自然に囲まれた風景からは、アイルランドに似た雰囲気を感じています。
羊たちもそのような環境で、のんびりとリラックスしながら過ごしてくれていると思います。
町内には武藤代表のほかにも酒井伸吾さんという著名な羊飼いの方が在住されているので、定期的に情報交換をさせてもらっています。
――白糠町の就農支援についてどう思いますか。
3年前に独立し、新規就農しましたが、白糠町は手厚い補助制度が用意されていますので、チャレンジしやすい支援体制が整っていると思います。
役場の担当の皆さんは気軽に相談しやすく、私の場合は牧場の候補地探しに同行していただいたりもしました。
他の自治体と比べて羊飼いに対する理解や思いが深く、背中を後押ししてくれる町だと実感しています。
――今後どのような農業を行っていきたいですか。
将来的には親羊を200頭くらい飼育できるような規模を目指しています。
放牧地も現在は12ヘクタールほどですが、30ヘクタールまで広げていけたらと考えています。
白糠で育つ羊がもっと有名になるよう、地域の皆さんに協力をいただきながら、着実に事業を成長させていきたいです。
