健康 青森市医師会からのお知らせ Vol.18

■「オンライン診療について」
◇〔寄稿〕 小松 尚さん(小松整形外科スポーツクリニック 院長)

私は2002年より青森市で整形外科診療に従事してきましたが、遠隔地から長時間をかけて受診される患者さんの多さを実感してきました。特に冬季の積雪期には、高齢の患者さんが厚着をして来院される姿に、通院負担の大きさを痛感していました。こうした状況を踏まえ、2023年4月の開業後、通院が難しい患者さんを継続的に支える手段としてオンライン診療(スマートフォンやパソコンなどを使って、自宅などにいながら医師の診察や薬の処方を受けることができる診療)の導入を進めました。
骨粗しょう症で定期処方を必要とするかたや、術後で病状が安定した患者さんはオンライン診療と相性が良く、遠隔地でも適切なフォローが可能です。一方で、青森県はスマートフォン所持率が全国でも低く、高齢の単身世帯も多いため、ICT環境や操作面が利用の障壁となることがあります。
こうした課題に対し、当院では津軽半島の小泊地区でデイサービス施設を活用したグループオンライン診療を開始しました。施設内の個室で診察を受けられる仕組みとし、クレジットカードを持たない高齢者には職員が現金会計を代行しています。現在は小泊と一部の個人患者に限られますが、周辺地域への拡大も検討しています。また当院外来では、札幌在住の総合診療専門医がオンライン画面を通じて診察・投薬・リハビリ指導を行う外来支援を導入し、地域医療体制の補完に寄与しています。
オンライン診療は、対面診療と適切に組み合わせることで、通院負担の軽減などが期待できます。普及を推進していくためにも、今後は電子処方箋やオンライン服薬指導に対応する薬局整備が重要な課題と考えています。

問合せ:青森市医師会
【電話】017‒777‒1501