- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県三戸町
- 広報紙名 : 広報さんのへ 令和7年11月号
令和6年度における三戸町の一般会計と7つの特別会計の決算(令和6年4月1日から令和7年3月31日までの1年間の収入と支出の実績)が、町議会9月定例会において認定されました。
町民の皆さんや事業所などから納めていただいた税金や、国、県からの交付金などをもとに、昨年度はどのような事業を実施したのか、その概要をお知らせします。
また、地方公共団体の財政の健全化に関する法律(財政健全化法)に基づき算定した、令和6年度決算に基づく健全化判断比率、資金不足比率を公表します。
町会計の中心である一般会計は、歳入が71億4,038万円、歳出が67億8,361万円で、差引3億5,677万円の黒字決算となりました。前年度と比較すると、ケーブルテレビ設備更新事業の完了による普通建設事業費の減少、公債費の減少などにより、歳入は5,100万円、歳出は1億4,303万円減少しました。
《一般会計》
◆歳入71億4,038万円(対前年度比0.7%減)

◆歳出67億8,361万円(対前年度比2.1%減)

令和6年度の一般会計歳出決算額は、普通建設事業費、公債費の減少により昨年度と比べ減少しました。
一般会計町債残高は、償還額が発行額を上回っているため、前年度より4.4億円減の50.99億円となりました。

《おもな取り組み》
令和6年度は主に以下のような事業を実施しました。
▽町道改良舗装事業《土木費》9,434万円
町道沼ノ久保差ヶ久保2号線外5路線の測量設計・道路改良舗装工事を実施しました。
▽定額減税補足給付金給付事業《総務費》7,019万円
定額減税の恩恵を十分受けられない納税義務者に対し、調整給付金を給付しました。
▽学校給食費無償化事業《教育費》2,999万円
町内小・中学校、三戸高校児童生徒分の学校給食費を無償化しました。
▽子ども医療費助成事業《民生費》2,827万円
高校卒業までの入院・通院費を助成しました。
▽学び応援!入学祝い金支給事業《教育費》1,431万円
小学校、中学校、高等学校などに入学する児童生徒の保護者に対し、1人あたり10万円を支給しました。
▽書かない窓口システム導入事業《総務費》519万円
マイナンバーカードの情報をもとに書類を自動作成するシステムを導入しました。
▽高齢者世帯エアコン設置支援事業《民生費》183万円
高齢者世帯のエアコン設置費に対して補助金を交付しました。
▽出産・子育て応援給付金支給事業《衛生費》180万円
子育て世帯の経済的負担を軽減するため、1人あたり5万円の出産応援給付金と子育て応援給付金を支給しました。
▽子牛生産向上支援事業費補助金《農林水産業費》155万円
飼料価格高騰の長期化により経営がひっ迫している畜産農家の経営安定化を図るため、子牛出生頭数1頭あたり5千円の支援金を給付しました。
《基金残高》
積立基金残高は31億2,947万円で、財政調整基金の増加などにより、前年度と比較すると765万円増加しました。
ふるさと三戸応援基金は、ふるさと納税として寄せられた寄附金を基金に積み立て、翌年度以降の事業に活用しています。

《特別会計》
病院会計では、入院収益や一般会計繰入金の増加により、収益は増収となりましたが、人件費の引き上げや燃料費の高騰などにより費用が増加したことで、収益的収支は2,734万円の純損失となりました。
国民健康保険特別会計は、被保険者1人あたりの医療費の増加に伴い保険給付費が増加したため、歳出は3,170万円増の13億885万円となりました。
特別会計の町債は、簡易水道事業会計において、蛇沼地区簡易水道設備更新事業の実施などにより町債残高が増加していますが、その他の会計は償還額が発行額を上回っているため、前年度より町債残高は減少しています。


《財政健全化比率》
令和6年度決算に基づき健全化判断比率を算定したところ、いずれの比率についても基準を下回る結果と
なりました。また、公営企業会計における資金不足については、いずれの会計においても生じていません。
▽健全化判断比率

▽資金不足比率

