- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県久慈市
- 広報紙名 : 広報くじ 令和8年1月1日号 No.476
■久慈で挑戦する良さと課題
市長:久慈で挑戦する上で良いと思うことと課題と感じることがあればお聞かせください。
馬内:関東の学生から自分が何者か分からない、肩書きがほしいときいたことがあります。自分も東京に出た時に孤独感を感じたことがあり、都会のコミュニティでは人とのつながりが薄く、つながりを求めているのだと感じました。地方の可能性はそこにあると思います。いい意味でも悪い意味でもつながりがある。つながりを求めている人にとっては魅力だと思います。
佐々木:久慈では関わってくれた皆さんがすごく応援してくれます。オーディションへの挑戦も応援してくれて、母の店にきて東京での挑戦を気にかけてくれる人もいました。東京で落ち込むことがあってもすごく励まされて、頑張ろうと思えます。久慈に生まれて良かったと感じるところです。課題は環境面。専門的なことを頑張ろうとしたときに、選択肢が少なく、思うように努力することができないことはあります。
濱端:久慈で活動することの良い点は、ストーリー性にあると思います。教員や海外での経験を生かし、生まれ育った地元に戻って好きなことを仕事にして生きていく。そんな姿を子どもたちに見せていけるのがいいところだと思います。課題は閉鎖的に感じる部分があるところ。私は気にしていなかったのですが、久慈の人ではないのにどうして久慈なのかと聞かれることがあります。久慈に限らず、新しいことへの抵抗感を持つ人がいる。私としては久慈や洋野にこだわるのではなく、広域を巻き込んでいきたい。その中心になるのは久慈市だと思います。
中村:久慈地域は同世代の酪農家や先日行われたホルスタインの全国共進会で上位入賞した人が多くいて、気軽に牧場にも行かせてもらい、学ばせてもらっています。同級生2人と一緒に久慈地域に就農していて、共に頑張っていけるところも良かったと思っています。
芦口:広報の仕事をしていて、久慈市は挑戦をしている人がたくさんいると感じています。そういう人たちの存在は自分も漫才をするうえで励みになります。
課題としては、そうした挑戦している人たちをどうやって知ってもらうか。私も最初は久慈で漫才をする機会はほとんどありませんでしたが、活動を知ってもらいそこから広がって、漫才をする機会が増えました。
市長:受け身で誰かから声がかかるのを待つのではなく、自分から動いていくことで知り合いも増えていきます。幸せに生きていくためには、良い人間関係や自分の居場所、存在感が大事だと感じています。
閉鎖性で言えば、誰しも干渉されすぎるのはいやだと思いますが、閉鎖的なところは楽しくないですし、人間関係はほしい。地域も変わっていくことが必要だと思っています。頑張っている人を応援してくれるまちづくりが理想です。
選ばれるまちにしていくためには、どのようなことが必要だと思いますか。
馬内:何もないと言われるところにはビジネスチャンスがあると思っています。カフェに設置しているレンタルスペースは、都会には多いですが久慈にはありませんでした。自分が先頭に立ち事業を展開して、ロールモデルになっていきたいです。チャンスがあると思ってもらえれば、選ばれるのではないかと思います。
佐々木:仲間作りが大切だと思います。1人で頑張った時期もありますが、1人だと限界があります。声をかけてもらったことがきっかけで仲間が増え、自分のやってみたいことにも挑戦できるようになりました。久慈でもできないことはないと思うことにつながるので、仲間と一緒に挑戦できる環境も選ばれるためには重要だと思います。
濱端:一言で言うとまちを開いていくことだと思います。ずっと久慈にいなさいということではなく、外の世界も見て経験して、そのうえで地元に帰ってくる。そのような循環が生まれれば、自然と久慈を選ぶ人も増えると思います。
中村:人とのつながりが大事だと思います。私も先生に牧場を紹介されたことがきっかけで久慈に来ることを決めました。久慈の良さを紹介してつなげていけば、人も集まるのではないかと思います。
芦口:つながりや仲間を作る場が求められると思います。挑戦している人同士がつながったり、その人たちを知ることができる方法を考えていきたいです。
市長:一歩を踏み出し、地域やイベントに顔を出せば、歓迎してもらえると思います。挑戦しなければ楽ではありますが、さまざまな感覚を経験できないし、人の輪もできない。まち全体として、一歩を踏み出した人を応援していけば、挑戦しやすい雰囲気になっていくと思っています。
■将来にむけての意気込み
市長:最後に将来に向けての意気込みを、お聞かせください。
馬内:久慈市を代表する起業家になりたいと思っています。それぐらいの熱意をもってやっていきたい。同時に若い世代で久慈市を良くしていきたいという人たちを育てていきたいです。
佐々木:ずっと変わらない夢は、パフォーマーとして大きなステージに立ちたいということ。叶えられるように頑張りながら、私の姿をきっかけに夢を与えられたり、挑戦することが楽しいと思ってもらえる存在になれればと思っています。
濱端:子どもたちがその子なりの幸せな人生を歩めるようなサポートを全力でしていきたいです。自分の人生の軸である教育、野球を極め、塾やチームのビジョンにしている世界に挑戦できる人材を、久慈市を中心に育てていきたいです。
中村:将来は自分で牧場を経営したいと思っています。いろいろなやり方を模索しながら、勉強していきたいです。いずれは自分も若い人を受け入れ、畜産に関わってくれる人を増やしていきたいです。
芦口:活動を続け漫才やお笑いを楽しむ文化を作っていきたいです。地域に住み続けるためには、自分の楽しいことがないと難しいと思います。一緒にやる人がでてきたり漫才をやる機会が増えればうれしいです。
市長:皆さんのような久慈で挑戦している、頑張っている人を知れば、他の人も会いに行こうとなる。皆さんをきっかけに地域に人が集まると思います。それぞれの目標に向け、ぜひ挑戦を続けてください。本日はありがとうございました。
