くらし みんなの広場

■きらり人輝く
地元に戻り、自分が培った園芸の技術や魅力を広める活動を展開

●花と緑で地域を盛り上げたい
関東から地元に戻り「王子(おうじ)の花屋」として花苗の提供や園芸の指導などに取り組んでいる米田誠悟さん。活動を始めた理由や将来の目標について伺いました。

◇活動を始めたきっかけ
物心がついた頃から植物を育てることが好きで、自宅で野菜や観葉植物を育てていました。金ヶ崎の農業大学校に進学し、花卉(かき)を研究。卒業後は、茨城県で花の品種開発や栽培技術を研究する施設に就職し、花の管理を担当しました。以前から、久慈地域を花や緑で盛り上げたいと思っていたので、令和6年の3月に久慈に戻り、活動を始めました。

◇活動内容
現在は市内の企業で働きながら、花・野菜の生産や販売、花苗の提供などに取り組んでいます。園芸に関わる3つの資格を持っていて、寄せ植えや園芸の技術指導も実施。資格の1つにあるハンギングバスケットは、天井から吊り下げたり、壁にかけたりできる寄せ植えで、空間を演出することができます。

◇園芸の魅力と目標
花は美しさや香りを肌身で感じることができることや1ミリ程の種が芽吹いて花を咲かせるところに魅力を感じています。ぜひ種から花を育て、感動を体験してほしいです。
目標は久慈地域の景観づくりに取り組むこと。まちを彩り、華やかな景観にして地域を盛り上げたいです。そのためにも流行を学びながらスキルアップを続け、自分の活動に共感してくれる人やつながりを増やし、活動の輪を広げていきたいです。
依頼があれば、寄せ植えや園芸の指導に伺うので、気軽に連絡ください。

Name:米田誠悟(まいた せいご)さん(夏井・25歳)
Profile:グリーンアドバイザー ハンギングバスケットマスター 日本農業技術検定1級(花卉)
王子の花屋:【電話】080-9070-4623【E-mail】[email protected]

■センターだより
●夏井市民センター事業紹介
◇市民の自主企画で事業を実施
夏井市民センターでは、市民が自ら事業を企画し、市民センターが運営を支援する「持ち込み企画」を実施しています。
3月は夏井町出身の野中テイ子さんの持ち込み企画を開催しました。14日、21日に開催した「椿を作ろう」では、野中さんの指導で好みの布を使ったツバキを手作り。花の少ない季節に、彩りあふれる素敵な作品を仕上げました。
29日から4月2日にかけては「旧ひなまつり展示会」を開催。ひなまつりに関連する作品のほか、手作りの桜やタヌキなどの作品を市民センターの和室に展示して一般公開しました。市内各地から訪れた皆さんは、素敵な作品の数々をじっくり鑑賞して楽しんでいました。
夏井市民センターでは、持ち込み企画を募集しています。趣味仲間を増やしたい人や自分で事業を企画・運営してみたい人に、市民センターを活動場所として提供しますので、気軽に問い合わせください。

問合せ:夏井市民センター
【電話】53-2581

■My life in Kuji
市内の小・中学校で英語を教えているALT(外国語指導助手)の皆さんが、久慈で生活していて感じたことなどを紹介するコーナーです

●私の春休み
春休み中にどこかへ出掛けたいなと思い、県内で旅行をすることにしました。最初に大槌町へ行き、ホテルへ一泊。まちはとても静かで、雨が降っていた関係もあってか、ホテルには数えるほどしかお客さんがいませんでした。部屋で外から聞こえてくる波の音に心が癒されました。
次に訪れたのは花巻市。宿泊先の花巻温泉では、バイキングの料理がすごくおいしかったので、つい食べ過ぎてしまいました。温泉やカラオケも楽しみ、天気は少しどんよりしていましたが、仲良しの友達と一緒に旅行が出来て楽しかったです。
最後に宮古市を訪れました。天気はあいにくの雨模様でしたが、ホテルはとても過ごしやすかったです。翌朝に訪れた浄土ヶ浜では、やっと太陽が顔を出してくれて、とても美しい景色を楽しむことが出来ました。
どの場所もとても楽しかったので、またいつか訪れたいです。

キーラ・カーツさん
インディアナ州・25歳/久慈小、侍浜小、久喜小、小袖小、大川目中、侍浜中、三崎中を担当

■協力隊つうしん
●全力で短角牛生産に取り組みます!
初めまして!4月1日から活動している坂本慶榮と申します。
私と山形村短角牛の出会いは、中学生の頃。初めて食べた山形村短角牛が美味しすぎて、思わず声が出たことを今でも覚えています。それから京都府の農芸高等学校へ入学し、3年間みっちり牛のことについて学習。昨年の9月に久慈市に来ることができ、山上げされた短角牛を見たり、実際に農家さんと話したりすることができました。進路に迷っていた私は、その日に久慈市の地域おこし協力隊として働くことを決意し、応募しました。
山形村短角牛は流通が少なく、全国的に見れば知らない人の方が多いと思います。もっと多くの人に知ってもらい、食べてもらうことを目標にこの3年間頑張りたいです。私は久慈市や短角牛の事に関して知らない事ばかりですが、短角牛に対してのやる気や思いは誰にも負けません。全力で頑張りますので、よろしくお願いします。

坂本 慶榮(さかもと・けいえい 18歳)さん
令和7年4月着任。京都府相楽郡笠置町出身。山形村短角牛の生産や魅力発信に取り組む。

●短角の魅力を知ってもらう手伝いをしていきます!
盛岡市から一家で久慈市に移住しました、照井周二と申します。これまでは岩手大学附属動物病院で牛の診療をしたり、牛のひづめを900本程解析して理想的な削蹄法を追究したりしてきました。山形町との出会いは学生時代、山形総合支所から大学に届いた牧野衛生業務の体験実習の案内から。牧野衛生は放牧された短角牛に毎月行う健康チェックです。そこで私が見たのは、広い空の下、太陽の光と三陸の風を浴びた山の草を食べ、流れる川の水を飲み、緑豊かな季節を親子で過ごす短角牛でした。山形の土地で循環する夏山冬里の営みを今まで維持してきた農家や先祖の努力は、計り知れないものがあります。私はこのとき、短角牛の生産を支えたい、この価値を知ってほしいと思いました。
これから私は学生実習や担い手研修、消費者交流の受入れに取り組んでいきます。久慈市の皆さんよろしくお願いします。

照井 周二(てるい・しゅうじ 32歳)さん
令和7年4月着任。北上市出身。獣医師。短角牛の価値発信に取り組む。

地域おこし協力隊…移住定住促進を目的に、都市部からの移住者に対して市が委嘱。カフェを中心とした地域の活性化、新規漁業者の確保や水産物の高付加価値化への取り組み、農泊事業の実践と推進、地域資源の商品開発・販路拡大PRなどを行います。