くらし 協働除雪の取り組み~地域の絆で広げる除雪の輪(2)~

■あすみ野自治会
▽取り組みのきっかけ住民が朝に自宅前を除雪した後に市の除雪により寄せ雪ができることで苦情が多く、トラブルになることもあった。そのため「自分たちでやろう」と発起し、当時、自治会から3人が除雪機械を動かすための資格をとり、ボランティアを結成した。

▽内容
毎年10月に開催する地域住民対象のワークショップにて「自宅前の雪は各自、自分たちで除雪しよう」と共有しており、公園への排雪は除雪ボランティアで行っている。1~2月は中学生ボランティア「スノーバスター」も加わり活動。また、雪が降る前に市から融雪剤をもらい、地域の各部長とグループ長が団地内全てのゴミステーションにシャベルとともに設置している。利用者が融雪剤をまくことができるよう工夫することで、日影になって凍った道で転倒し怪我をするのを防いでいる。

▽どのような効果があったか
住民の中で「市に任せておけばいい」という意識が、9年間で少しずつ変わってきている。しかし「まだまだ」。もっと広まっていければと思っている。

▽継続の秘訣(ひけつ)と課題
重要なのはリーダーがどのようにして地域を引っ張っていくかである。現状は、平日に活動できる人は会長とあと1人のみ。どのようにして後継者を確保するかが課題である。

■住民協働除雪・除雪用資機材貸与について
市では地域による協働除雪を推進しており、市内各地で活動が進められています。その支援として従来から除雪用資機材などの貸与を実施しています。
貸与には一定の条件があり申請などが必要になるため、貸与を希望する場合は事前に担当課まで相談してください。その他必要な除雪用資機材などについても、担当課まで相談してください。
対象:自治会、PTA、ボランティア団体など
貸与できる資機材:除雪作業車(ホイールローダ)、ハンドガイド式小型除雪機、軽ダンプ、スノーポール、防雪ネット、融雪剤、滑り止め用砂など

■安心して暮らせる地域へ
紹介した自治会の活動は参考になりますが、地域の特色や人の構成はさまざまです。大切なのは「自分たちに合ったやり方」を見つけることです。話し合いを重ねながら一人一人が自分にできることを少しずつ実践することで、除雪の負担を軽くし、地域のつながりの持続にもつながります。「市民」「地域」「行政」それぞれができることを探し、みんなが安心して暮らせる地域にしていきましょう。

問い合わせ:道路課
【電話】656・6548、6549