- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県洋野町
- 広報紙名 : 広報ひろの 2025年6月号
町では、「ナラ枯れ」の被害が拡大しています。
■ナラ枯れとは…
「ナラ枯れ」は、ナラ類の樹木を枯らす「樹木の伝染病」です。ナラ菌と呼ばれるカビの仲間が病原菌で、昆虫のカシノナガキクイムシ(以下「カシナガ」という)を媒介して広がります。
カシナガは、ナラ類に飛来して穿入し、ナラ菌を感染させます。感染した木は、幹の内部が黒褐色に変色し、水分が上昇しなくなり、急速に枯れていしまいます。
■被害木の特徴は…
ナラ枯れの被害木の特徴は
・真夏から夏の終わりにかけて急に葉が枯れ、茶色や赤茶色になる
・幹にはカシナガが穿入した直径2ミリほどの穴がたくさんある
・穿入した穴から大量のフラス(木くずと虫の排泄物が混じったもの)が出て、根元や樹皮に堆積する、などです。
■ナラ枯れを防ぐには…
早期発見、早期防除が最も重要ですが、被害が拡大すると防除が困難になってしまいます。森林の更新による若返りに防除効果があると言われており、補助制度もあります。詳しくは、県北広域振興局林務部(【電話】53-4984)までお問い合わせください。
■町では…
これまで確認した被害木の駆除を進めています。今後もパトロールを行い、被害木の早期発見につなげるほか、森林所有者などからの情報提供も拡大防止につながりますので、発見したときは農林課(大野庁舎【電話】77-2113)までご連絡ください。