- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県洋野町
- 広報紙名 : 広報ひろの 2025年8月号
■木工ろくろで作り続ける
大野木工技術継承推進員の山田汐音(しおね)です。今年の4月から2年目になり、引き続き大野木工職人さんのもとで修行に励んでいます。
現在は主に大野木工の保育椀を彫っています。大野木工は今年で45年目を迎えるので、幅広い世代の人が使用されたことがあるかもしれません。大野木工の器は少しずつ木の水分を飛ばして、ゆがみや割れを防ぐため、粗彫り→中彫り→仕上げ彫りと、乾燥期間を挟みながら三段階に分けて彫ります。特に仕上げ彫りは1日で出来る作業量がなかなか増えず、難しさを感じています。今は削る刃物の研ぎが甘かったり、削る角度を意識するなど、どうすれば失敗なく早くできるのか一つ削る度に確認しながら探っています。
木工ろくろの職人(木地師)が少なくなっているのは、それだけ仕事として続けるのが難しいのだと体感しつつ、職人さんの磨かれた技術に感動したり、木という生き物の見る度に違う表情や性質に面白さを感じている日々です。
木工ろくろと違う制作技法を学んだり、色んな樹種を削ってみたり、そんな「木のモノ作り」の楽しさを地域の人と共有できればと考えています。大野木工職人の人たちもオリジナルのデザインに挑戦したり新しい木製品を制作しているので、機会がありましたら、ぜひクラフト展示会やおおのキャンパスにいらしてください。
(大野木工技術継承推進員 山田汐音)