- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県仙台市
- 広報紙名 : 仙台市政だより 2026年2月号
■一人一人の意識や行動が支え合うまちの力に
障害のある方が暮らしの中で感じる生活のしづらさや困り事は、社会の仕組みや環境、周囲の誤解や偏見が要因となっている場合があります。また、点字ブロックの上に立ち止まる、音声だけで案内するなど、無意識の行動が実は障害のある方の障壁(バリア)になってしまうこともあります。
一方で段差は車いすで通行する際のバリアとなりますが、スロープを付ける、本人の意向に沿って手伝うといった周囲の気づきや行動があれば、そのバリアを取り除くことができます。このように、一人一人が身の回りにあるさまざまなバリアを意識し、なくしていく行動を起こすことが、共生社会を実現するための一歩となります。
市では、誰もが安心して暮らし活躍できるまちを目指し、障害理解に向けた取り組みを進めています。障害のある方が講師を務める「障害理解サポーター養成研修」を実施しているほか、障害理解の入り口となる情報を発信する「障害理解ポータルサイト」を公開。また、障害や障害のある方について、身近なこととして考えてもらうきっかけになるよう、障害の有無に関わらず参加できるイベントや障害のある方が制作したアート作品の展示なども行っています。
困り事や必要な配慮は人によってさまざまですが、相手の立場に立ったちょっとした思いやりが困り事を解決する大きな力になります。まずは障害を知り、自分のできることを考えてみませんか。
■まず知る どんな困り事があるの?―障害のある方から寄せられる相談の一例
▽事例1 盲導犬と一緒の入店を断られた
[知ってほしいこと]
目や耳、手足に障害のある方をサポートする補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)は特別な訓練を受け、衛生面も管理されています。お店や病院、交通機関などでは、身体障害者補助犬法に基づき、受け入れ義務があります。
▽事例2 筆談に対応してもらえなかった
[知ってほしいこと]
どのような伝え方が良いのか相手に確認することが大切です。伝え方の例として、聴覚障害のある方には筆談や身ぶり、知的障害のある方には簡単な言葉やイラストを使った説明などが挙げられます。
▽事例3 優先席を譲るように言われた
[知ってほしいこと]
内部障害や難病の方など、外見からは分かりにくい病気や障害がある方もいます。配慮を必要としていることを周囲に知らせる「ヘルプマーク」があります。
■見る! 聞く! 体験する!―障害者週間にイベントを開催しました
市では毎年、障害者週間(12月3日~9日)に合わせて、障害理解や障害のある方の社会参加を促すことを目的としたさまざまな催しを市内各所で開催しています。
▽ウエルフェアアート展 12月3日~9日
小・中学生が描いた障害者週間のポスターと、障害のある方による書道や写真、絵画166点を展示。個性豊かな作品が並び、訪れた方は足を止めて作品に見入っていました。
▽ウエルフェアスポーツ2025 12月6日
元気フィールド仙台で、ボッチャ、車いすテニス、サウンドテーブルテニス(音の鳴るボールを使用する卓球)など10種以上のパラスポーツ体験を実施。障害のある方もない方も一緒に、パラスポーツを楽しみました。
▽「ウエルフェア2025」記念式典 12月7日
「東京2025デフリンピック※」に出場した女子ボウリング日本代表・佐藤杏奈選手による講演が行われ、障害やボウリングについてお話しいただきました。
※耳が聞こえない・聞こえにくい人のための国際スポーツ大会。昨年11月に、日本では初めて開催された
▽佐藤杏奈選手
仙台市出身。生まれつき両耳に重度の聴覚障害があり、人工内耳の手術を受ける。小学生の時にボウリングに出会い、現在は国際大会に出場するなど、デフボウリングの第一線で活躍している
小学生の頃は、障害は恥ずかしいという思いがあり、ずっと隠していました。初めて海外に行った時、いろんな聴覚障害者の方に出会ったことをきっかけに、隠す必要がないと思い始めました。大学に入った頃からは「耳が聞こえないので、困ったときはサポートして欲しい」と言えるようになりました。
デフリンピックは他の世界大会とは雰囲気が違い、すごく緊張しました。4年後のデフリンピックではメダルを取りたいです。そして、ボウリングを通じて、聴覚障害があっても頑張れるということを、こどもたちに伝えていきたいと思っています。
■さらに理解を深める
▽障害理解サポーター養成研修
障害のある方が講師となり、市内の企業・学校・地域の団体などを対象に、障害理解を目的とした研修を行っています。講師の体験を交えた講義や実践的な体験を通し、地域や職場などでの必要な配慮について一緒に考え、学ぶことができます。
▽受講者の声
・初動で物おじせず、積極的に声がけや配慮をする意識が高まった
・困り事も人それぞれのため、話し合いを大切にしながら解決していきたいと思った
・否定から入らず、「どういうことならできるか?」という姿勢になった
・日時や会場、内容などについては相談可能です
・申し込み方法など詳しくは仙台市社会福祉協議会ホームページをご覧ください
▽障害理解ポータルサイト
アートやスポーツ、就労などのさまざまな分野で活躍する障害のある方と支援する方の取り組みや思いを紹介するインタビュー記事を掲載。その他、市内で開催されるイベントや、障害のある方が活躍している飲食店・雑貨店の情報などを紹介しています。
障害理解ポータルサイト【URL】https://sendai-shougairikai.com/
問合せ:障害企画課
【電話】214・8163、214・8151【FAX】223・3573
