- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県仙台市
- 広報紙名 : 仙台市政だより 2025年8月号
表紙で取り上げた場所や物事などを深堀りし、仙台の見どころなどを幅広くお伝えします
今月号の表紙は、八木山動物公園フジサキの杜のホッキョクグマです。今回は、ホッキョクグマを切り口に、環境問題について考えてみましょう。
※ホッキョクグマの特徴などについては、本紙8ページで紹介しています
◆地球温暖化で個体数が減少
愛らしい姿で人気のホッキョクグマですが、その個体数は年々減っており、絶滅危惧種に指定されています。その原因の一つとされるのが、地球温暖化。気温上昇によりホッキョクグマが生活する海氷の面積が減少し、十分な餌を取ることができなくなっています。ホッキョクグマのみならず、豊かな生態系を守るため、地球温暖化対策を進めることが重要です。
◆日常の中に脱炭素行動を
地球温暖化を防ぐには、その原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「脱炭素」が鍵となります。本市は、令和5年11月に国から「脱炭素先行地域」に選定され、ゼロカーボン社会の実現に向けて市民の日常の脱炭素化を進めています。昨年3月には民間企業や地域団体、大学などと「仙台市脱炭素先行地域プロジェクトパートナーズ」を設立。ビルの省エネ改修やEV(電気自動車)カーシェアリングの導入、イベントのゼロカーボン化などに取り組んでいます。
本市における温室効果ガスの排出量の約2割は家庭から排出されています。ごみの分別や公共交通機関の利用など、一人一人の取り組みも重要です。現在、市民の皆さんの脱炭素行動を後押しするため、脱炭素先行地域プロジェクトパートナーズの会員であるみやぎ生活協同組合、株式会社ベガルタ仙台、NTT東日本株式会社の3者と連携し「杜の都脱炭素デイリーアクション」を実施中。日常生活の中にも少しの工夫で脱炭素化につながる行動があるので、ぜひ実践してみましょう。