- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県角田市
- 広報紙名 : 広報かくだ 令和7年10月号
◆包括的性教育とは
保護者として、先生として、親戚や近隣住民として、皆さんは、子どもたちにどのように育ってほしいですか?
「自分を大切に思ってほしい」「危険やトラブルに巻き込まれずに安全に暮らしてほしい」「良好な人間関係を築いてほしい」などの願いを実現するための教育の一つが「乳幼児期からの包括的性教育」です。「性教育」と聞くと、思春期から始めるもの、性行動についての話という印象を持つ人も多いのではないでしょうか。「包括的性教育」は、人間関係や性の多様性、価値観や人権など広い内容を含み、生きる上で大切な、自分を大切に思う気持ちや、相手を尊重する気持ちを育む教育です。
例えば「おむつが濡れて気持ち悪いね」「すべり台ができてうれしかったね」などの、大人が子どもの気持ちを言葉にしたり、受け止めたりする関わりは「自分は大切にされている」という安心感につながり、子どもがどんなことでも話せる関係性を築くことができます。これが包括的性教育の第一歩となり、子どもが性のことも含めて大人に相談できることや、年齢に応じた性や体についての知識を自然に受け止めることにもつながります。
◆プライベートパーツは自分だけの大切な場所
プライベートパーツとは、「口、胸、性器、おしり」の4カ所をいい、自分だけの大切な場所です。親であっても本人以外が勝手に「触ったり」「見たり」、自分から「触らせたり」「見せたり」してはいけません。
日常生活の中で、「水着で隠れる場所は、自分だけの大切な場所。友達のプライベートパーツも勝手に触ったり見たりしては駄目だよ」と伝えたり、「プライベートパーツはどこだ?」とクイズを出したり、繰り返し伝えることが大事です。
また、おむつ替えの時に「おしりを拭くね」と声をかけてから拭いたり、お風呂の時に「自分だけの大切な場所だから自分で洗おうね」などと伝えたり、子ども自身がプライベートパーツを大切にできるように、大人が子どもを尊重する関わりが大切です。
プライベートパーツは妊娠、出産、命に関わる大事なところ
◆講演会を開催します
「包括的性教育」を、普段の生活にいかせるような内容の講演会を開催します。子どもを大切に思う皆さんにとって役立つヒントがきっと見つかるはずです。ぜひご参加ください。
乳幼児から考える!こどもの「からだとこころ」を守るお話~わたしもあなたも大切に~
・「うんち!」「おしっこ!」など、子どもの言葉遣いにどう対応したらいいか迷う
・危険に巻き込まれないように育ってほしい
・包括的性教育の始め方に興味がある など
一つでも気になることがある人はぜひご参加ください!
申込不要
日時:11月24日(祝・月)午前10時30分~午後0時30分(受付時間 午前10時15分~10時25分)
会場:市民センター201会議室
託児:希望する人は、当日参加する保護者の氏名、子どもの氏名と生年月日、電話番号を11月7日(金)までご連絡ください。
講師:キミノトナリ 性教育チーム
仙台市を中心に活動しているNPO法人団体。「にんしんSOS仙台」として、思いがけない妊娠をして困っている人の相談に乗り支援している。
また、小・中・高校などの学校をはじめとしたさまざまな場所で、性教育の出前授業も実施している。
問い合わせ:子育て支援課 母子保健係
(【電話】63-0139)