しごと ときめき人~Tome bito~

【TS Tome2505 51】

Profile:

「誰もが自分のやりたいことを実現できる環境をつくり、子どもたちに“かっこいい大人の背中”を見せたいんです」と志田さんは笑顔で語る。
新潟出身の志田さんは、サラリーマン時代に本市を訪れた際、地域おこし協力隊OBとの出会いをきっかけに協力隊へ応募。2021年9月から3年間、市の観光振興業務に携わってきた。
コロナ禍で多くの催しが中止となる中、地域に活気を取り戻そうと、キャンドルイベント「燈ともし火び」や県北最大級のマルシェ「とめまる」を企画。未経験ながら、がむしゃらにイベントを運営する中で、中高生によるチャレンジ企画の成功や、来場した子どもたちの喜ぶ姿を目の当たりにし、人の思いに寄り添ったイベントの重要性と、子どもたちがやりたいことに挑戦できる環境の大切さを痛感した。この経験を機に、地域の熱意ある人々をつなぎ、夢の実現を応援すること、そして挑戦する大人の姿を次世代の若者たちに示し、地域活性化の循環を生み出すことをモットーに掲げ、多様なまちづくり事業に取り組み始めた。
登米で活動する理由は、登米の人にあると志田さんは言う。「僕が来る前から地域のために全力で頑張ってきた人たちが、僕を仲間として受け入れ、応援してくれた。だから、もらった恩を地域に返す『恩送り』がしたいんです」と目を輝かせる。
今後は、廃校を活用した地域活性化にも取り組む予定だ。つながる縁が新たなワクワクを生むと信じ、今日も志田さんは誰かの夢の実現に奔走する。