- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県大崎市
- 広報紙名 : 広報おおさき 2025年5月号
■日本語学校ってどんなところ?
▽教育環境も充実しています
教室:タブレット端末や電子黒板などのICT機器を設置し、留学生の学びをサポートしています。
祈りの部屋:特定の宗教を信仰する留学生のため、祈りの部屋を設けています。
図書室:好きな本を楽しく読んで、日本語を身に付ける「多読」の授業で使用します。本を言語レベルに応じて選定・分類しており、留学生は自分のレベルに合った本から順に、辞書は使わずに読み進めていきます。特定の宗教を信仰する留学生のため、祈りの部屋を設けています。
展望室:四季折々の風景や世界農業遺産「大崎耕土」の景観を楽しんだり、ほっと一息ついたりするのに最適な場所です。
みんなの部屋:主にランチルームとして使用されるほか、留学生間や地域住民との交流の場としても使用されます。
■留学生の夢と大崎市での学びへの期待
夢を叶えるスタートラインに立った留学生を代表して、3人に夢や大崎市立おおさき日本語学校での学び、大崎市での生活について、話を聞きました。
▽ズオン ティ ティエンさん(ベトナム)
東京都で実習生として3年間仕事をしながら、日本語を勉強しました。勉強を進めるうちに、日本や日本の文化が好きになり、さらに学びを深めるために日本語学校に入学しました。
大崎市に来て1週間が経ちましたが、地域の皆さんが親切で、特にJR西古川駅での温かい歓迎に感動しました。これからの地域の皆さんとの交流が楽しみです。通訳になるという夢のため、留学生同士で苦手なところを助け合い、卒業まで楽しく学んでいきたいです。
▽セルジオ ニコラス アリフィンさん(インドネシア)
日本のアニメが好きで、日本語や日本の文化を勉強したいと思い、日本語学校への入学を決めました。また、おいしい日本の料理も好きです。料理が得意なので、先日はうどんやつけ麺を作りました。
学校生活は始まったばかりで、不安もありましたが、地域の皆さん、学校の先生やスタッフ、JR西古川駅で毎日出迎えてくれる駅員さんが、とても優しくサポートしてくれます。これからの勉強が楽しみです。
▽黄俐雅(コウリア)さん(台湾)
小さい頃から日本を代表するアニメ映画を見て、日本が好きになりました。今では、日本の歴史を感じる建物やレトロな雰囲気のものも好きです。
大崎市は田んぼなどの自然が多く、空気が良いと感じます。鳴子温泉に行きましたが、温泉街の景観がとても気に入りました。立ち寄った店のおばあさんも親切で、人が温かいまちだと思いました。
将来は、日本の商社への就職を目指しています。おおさき日本語学校でたくさん学び、夢を叶えたいです。
■多文化共生社会の実現に向けて私たちができること
外国の伝統や習慣、文化を理解することで、共に生きる土台を築くことができます。豊かで持続可能な社会に向けて、「違い」ではなく「多様性」として捉え、互いを認め合い、価値観を尊重することが大切です。
互いを理解するためにはコミュニケーションが欠かせません。まずは簡単なあいさつから始め、積極的に交流を深めましょう。その際には、簡単な言葉で表す「やさしい日本語」を使い、日本語を母語としない人にも分かりやすく伝える工夫をすることで、円滑に会話することができます。留学生をはじめとした外国人住民が、本市を「第二の故郷」と思えるよう、交流を通して温かい絆を育みましょう。
私たち一人一人の小さな行動が、多文化共生社会の実現につながります。多文化共生の花を咲かせるため、今日からできることを始めてみませんか。
問合せ:大崎市立おおさき日本語学校
【電話】23-2245