くらし 〔みんなで考え・話して・つながる〕地域包括ケアシステム

「地域包括ケアシステム」とは、高齢者が住み慣れた地域で、可能な限り自分らしい生活を人生の最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援の各分野が互いに連携することで、切れ目なく一体的にサポートする仕組みのことです。市では、各地域の実情に合わせた「大崎市流地域包括ケアシステム」の構築を進めています。

■大崎市流地域包括ケアシステムとは
「自立支援」「健康づくり」「地域づくり」の3つを柱とし、「介護予防」「医療と介護の連携」「地域を支える仕組みづくり」に注力している点が、「大崎市流」です。多様な機関と協働することで、医療・介護・地域が一体となって皆さんの暮らしを支援します。
また地域には、生活支援コーディネーター(SC)がいます。SCは、住民が元気に暮らすためのさまざまな資源や取り組みを把握し、地域の課題について地域住民と共に考える役割を果たしています。さらに、「地域の支え合いの仕組み」をつくるための支援として、話し合いの場(協議体)づくりなども行っています。

■地域のことを地域のみんなで考える場「第2層協議体(地域支え合い会議)」
「第1層協議体」とは、市全体を単位として、住民のニーズに応える具体的な支え合い活動やサービスを話し合い、創出していくための場です。
一方、「第2層協議体(地域支え合い会議)」は、日常生活圏域(※)を単位として、各地域の実情に合わせて、課題解決に取り組む場です。本市では生活支援コーディネーター(SC)と地域包括支援センターを中心に地域自治組織などが集まり、互いの取り組みの共有を通じて、各地域の生活課題や人的・物的資源を把握しています。
「第2層協議体」の協議内容は「第1層協議体」で共有され、市としての取り組みや、「第2層協議体」の支援に活用されます。(下図)
※日常生活に必要なサービスがおおよそ30分以内で提供されるエリアとされ、市内では11の圏域に分類されます。

▽本市における各協議体の在り方について

■〔支え合いの仕組みづくり〕生活支援コーディネーター(SC)が支えます!
地域に寄り添い、地域住民と共に課題解決に向けて活動する生活支援コーディネーター(SC)に、各地域で行われている支え合いの仕組みづくりについて話を聞きました。

▽大崎市社会福祉協議会 庄司 茜(あかね)SC・熊谷 有紗(ありさ)SC(古川地域)
古川地域の南部圏域では、志田・東大崎・高倉地区を中心に、「第2層協議体(地域支え合い会議)」を設置しています。
会議の中で見えた課題の解決に向け、協議体の皆さんと各地域での活動状況などを情報共有するとともに、SCが地域を訪問しながら現状や地域資源を把握する中で、「新たな集いの場」の創出を支援することができました。
これからも、地域の皆さんが生き生きと暮らし続けることができる仕組みづくりを支援していきます。

▽大崎市社会福祉協議会 鈴木 真紀(まき)SC(鹿島台圏域)
鹿島台圏域では、「第2層協議体(地域支え合い会議)」で「鹿島台地域の良いところ」をテーマに話し合いました。住民からたくさんの「良いところ」が発見され、「鹿島台地域は住民同士の支え合いが残っている」との声も上がりました。また、いくつかの地区では、「多世代間の交流を増やしたい」という意見を反映した運動会などのイベントも開催されました。
「第2層協議体」の話し合いが地域への愛着の形成につながっていると感じます。

▽髙橋 みゆきSC(古川地域高倉地区)
SCとして主に、古川地域高倉地区全行政区で開催している「お茶飲み会」をはじめとしたさまざまな集いを支援しています。活動に参加した人たちから「楽しかった」「また来るね」と声をかけてもらうことや、顔を覚えてもらえていることにやりがいを感じます
今後も、地区の皆さんと共に、多くの人が参加したいと思える集いを創出する支援を行っていきます。

■地域の「支え合い」を教えてください!
皆さんの地域で取り組んでいる見守り活動や居場所づくりなどを生活支援コーディネーター(SC)に教えてください。SCが地域の取り組みと地域が抱える悩みをつなぐパイプ役を担います。
地域全体で、共に「支え合いのまちづくり」を行いましょう。
詳しくは社会福祉課、または大崎市社会福祉協議会(【電話】23-7400)に問い合わせください。

問合せ:社会福祉課地域共生社会担当
【電話】23-6012